幻辞.com

半鐘

はんしょう
名詞
1
標準
fire alarm
文例 · 用例
サイレンが鳴り、花火が上がり、半鐘が鳴っている最中に踵を接して暖簾を潜って這入って行く浴客の数は一人や二人ではなかったのである。
寺田寅彦 KからQまで 青空文庫
その女のひとを搜しに半鐘をながいこと烈しく鳴らして村の消防手どものいく艘もいく艘もつぎつぎと漁船を沖へ乘り出して行く掛聲を、三人は、胸とどろかせて聞いてゐた。
太宰治 道化の華 青空文庫
町の方からは半鐘も鳴らないし、ポンプも来ない。
有島武郎 火事とポチ 青空文庫
突然に、けたたましい半鐘の音。
岡本かの子 青空文庫
……半鐘の響、太鼓の音、ぱっぱっと燃ゆる音、べらべらと煙の響、もの音ばかり凄じく、両側の家はただ、黒い墓のごとく、寂しいまでにひそまり返って、ただ処々、廂に真赤な影は、そこへ火を呼ぶか、と凄いのである。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
箱屋が来て、薄べりに、紅裏|香う、衣紋を揃えて、長襦袢で立った、お千世のうしろへ、と構えた時が、摺半鐘で。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
曉の霜を裂き、夕暮の霧を分けて、山姫が撞木を當てて、もみぢの紅を里に響かす、樹々の錦の知らせ、と見れば、龍膽に似て俯向けに咲いた、半鐘の銅は、月に紫の影を照らす。
泉鏡太郎 魔法罎 青空文庫
私たちは、雲の底で、天が摺半鐘を打つ、と思つて戰慄した。
泉鏡太郎 露宿 青空文庫
作例 · 標準
火事の報せは、村に鳴り響く半鐘によって伝えられた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
古い寺院には、今も半鐘が残されており、時折鳴らされる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「大変だ、半鐘が鳴っている!火事かもしれない!」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite