半宵
はんしょう
名詞
標準
midnight
文例 · 用例
半宵もし軒をうつ雨の音を聞く時は、蹶然褥を蹴って飛び起き、急ぎ枕頭の蝋燭に火を点して窓を開け放つなり、火影に盆栽の木々の枝葉の濡色を照らし見て、独り自ら娯しむ。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
半宵船をもやいて、ここらあたりに月と河鹿を賞するの風雅人、果して都に幾たりを算え得ることであろうか。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
更に流霜を逐ふ事半里にして夷の岬に到り、巌角に倚つて遥かに湾内の風光を望み、雁影を数へつゝ半宵に到りぬ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
そうかと思えば、島原の芝居は炎暑で不入り、元金七千円金が、昨日の上り高では千五百円の大損、それに引きかえて、同所の、火除け地へ、毎夜出る麦湯の店は百五十軒に過ぎ、氷水売は七十軒、その他の水菓子、甘酒、諸商人の出ること、晴夜には、半宵の物成高五百円位、きわめて景気よしともある。
— 長谷川時雨 『朱絃舎浜子』 青空文庫
杯盤を片附けた、柳橋の清川の大廣間、二十幾基の大燭臺に八方から照されて、男女十幾人の一座は、文句も不平も、大きな歡喜の坩堝の中に鎔し込んで、唯もう、他愛もなく、無抵抗に、無自覺に歌と酒と遊びとに、この半宵を過せばよかつたのです。
— 麝香の匂ひ 『錢形平次捕物控』 青空文庫
芸達者の中へ立交って、ニタニタして暮す半宵は、あまり楽な付合ではなかったのです。
— 二服の薬 『銭形平次捕物控』 青空文庫
杯盤を片付けた、柳橋の清川の大広間、二十幾基の大|燭台に八方から照されて、男女十幾人の一座は、文句も不平も、大きな歓喜の坩堝の中に鎔し込んで、ただもう、他愛もなく、無抵抗に、無自覚に歌と酒と遊びとに、この半宵を過せばよかったのです。
— 麝香の匂い 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
静寂に包まれた半宵、星が空いっぱいに輝いていた。
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昔話では、半宵に現れる不思議な生き物の話がよく聞かれる。
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「もう半宵か、そろそろ寝ないと明日に響くよ。」
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