気違い
キチガイ異読 きちがい・キチゲェ
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madness
文例 · 用例
あの海岸の城下まちにも、大砲の音が、おどろおどろ聞えて来て、まちの人たちも、生きたそらが無かったのでございましょうが、私は、そんなこととは知らず、ただもう妹のことで一ぱいで、半気違いの有様だったので、何か不吉な地獄の太鼓のような気がして、ながいこと草原で、顔もあげずに泣きつづけて居りました。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
母はもう半気違いだ。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
僕だっていっそ気違いになってしまったらと思った位だから、母を慰めるほどの気力はない。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
三十の年に恩人の無理じいに屈して、養子に行き、養子先の娘の半気違いに辛抱しきれず、ついに敬太郎という男の子を連れて飛びだしてしまい、その子は姉に預けて育ててもらう、それ以後は決して妻帯せず、純然たるひとり者で、とうとう六十余歳まで通して来たのが河田翁の一生である。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
それだから、していることが新米のファンの目には気違いとしか思われない。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
その遠ざかって行く陸地に小さな人の影が五つ六つうごき一人は両手を高くあげてまるで気違いのように叫びながら渚をかけまわっているのでした。
— 宮沢賢治 『サガレンと八月』 青空文庫
これはもちろん筆者のはなはだ気違いじみた空想であるかもしれないが、ともかくも多くの人の少なくも一応は考慮してもよい事ではないかと思うのである。
— 寺田寅彦 『量的と質的と統計的と』 青空文庫
その公式からひどく離れるとばかか気違いか天才になるのかもしれない。
— 寺田寅彦 『数学と語学』 青空文庫
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