狂乱
きょうらん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞名詞-の形容詞頻度ランク #26706 · 青空 537 例
標準
fury
文例 · 用例
後追って半狂乱の君江と長七が出て来る。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
話の筋も場面も実に尋常普通の市井の出来事で、もっとも瘋癲病院の中で酒精中毒の患者の狂乱する陰惨なはずの場面もありはするがいったいに目先の変わりの少ないある意味では退屈な映画である。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
――強ひて家に留守させて置かうとした母も、狂乱のやうになつてやつて来た。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
娘は反狂乱の態になり老女の前に立ち閉がる。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
……お千世のためには、内の様子も見て置きたい、と菊家へ連れようとした気を替えて、清葉はお孝を見舞いに行くのに、鮨というのも狂乱の美人、附属ものの笹の気が悪い。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
こは悲しやと半狂乱、ひしと人形に抱き附きて、「おっかさん!
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
お雪さんが、抱いたり、擦ったり、半狂乱でいる処へ、右の、ばらりざんと敗北した落武者が這込んで来た始末で……その悲惨さといったらありません。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
この段替ればいの、狂乱の所作じゃぞや。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫