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熾る

おこる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞頻度ランク #19102 · 青空 59
1
標準
to catch fire (of charcoal)
文例 · 用例
が、もの音、人聲さへ定かには聞取れず、たまに駈る自動車の響も、燃え熾る火の音に紛れつゝ、日も雲も次第々々に黄昏れた。
泉鏡太郎 露宿 青空文庫
かくてなほ窓の内すずしげに室は濡るれど、戸外にぞ火は熾る、………哀れ、哀れ、棚の上に見よ、水もなき消火器のうつろなる赤き戦慄。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
「が、この藤十郎も、人妻に恋をしかけるような非道な事は、なすまじいと、明暮燃え熾る心をじっと抑えて来たのじゃが、われらも今年四十五じゃ、人間の定命はもう近い。
菊池寛 藤十郎の恋 青空文庫
恐らく不幸な被害者は生きたまゝ竈中に押込まれ燃え熾る焔管に突込まれてゐる間に人間が經驗した限りでの最も慘苦な死の苦悶を嘗めたに違ひない恐るべき形迹があつた。
VIOLENT CREMATION 無法な火葬 青空文庫
火鉢には紫焔を吐いて燃え熾る炭火が面をも焦すばかりに盛ってある。
宮本百合子 津軽の虫の巣 青空文庫
瓦斯ストーヴでもあると助かるが、さもなくて、大分しばらく待たされてから、やっと大きな火鉢の真中に小さな火種を入れて持参されたのでは、火のおこるまでに骨の髄まで凍ってしまいそうな気がする。
寺田寅彦 新年雑俎 青空文庫
そうして学者側の読者は「とんでもなく吹いたものだ」と言って笑うかおこるかである。
寺田寅彦 錯覚数題 青空文庫
女中などが代わると、どうかするとばかに大きいのや堅びねりのが交じったり、線香の先で火のついたのを引き落として背中をころがり落とさせたりして、そうしてこっちが驚いておこるとよけいにおもしろがってそうするのではないかという嫌疑さえ起こさせるのであった。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
作例 · 標準
例句
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