火がつく
ひがつく
表現動詞-五段-カ行
標準
to catch fire
文例 · 用例
禽の、朗かに囀ずる声は、峰から峰へと火がつくようである。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
「ひょっとしてあの時の痩我慢を破裂させているのかもしれない」そんなことを思って聞いていると、その火がつくような泣声が、なにか悲しいもののように峻には思えた。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
さも貴女と御新造さんが烟に捲れて赤い舌で嘗められていなさるようで、私あ身体へ火がつくようだ。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
そうしないといけないわけがあるからかえてくださいましな」 といおうとしたけれども、火がつくばかりに駅夫がせき立てるので、葉子は黙ったまま青年とならんで小刻みな足どりで、たった一つだけあいている改札口へと急いだ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
丁度その時、殿との間に深い爭ひが起つてゐて――それもいつものとは違つて、窕子が昔親しくした大學のひとりの書生の許から手紙がやつて來て、むかしの心に火がつくまでには到らなかつたけれども此方からかへしの歌などを贈つたことを殿に知られて、『何故それがわるいのです……。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
女の兒が泣いて泣いて何うしてもだまらないので、一度背中から下して、乳を含ませて見たりなどしたが、矢張りそりかえって火がつくように烈しく泣いた。
— 田山花袋 『トコヨゴヨミ』 青空文庫
子供は火がつくようにまた便通を訴えた。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
荷もつに火がつくので水をかける、そのあまりをかい出すもの、舟をこぐもの分業で命からがらにげ出したのだ。
— 宮本百合子 『大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録』 青空文庫
作例 · 標準
焚き火のそばに置いていた新聞紙に、誤って火がついた。
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乾燥した季節なので、山火事が起きないようにたき火に火がつかないよう注意が必要だ。
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ストーブのスイッチを入れた途端、あっという間にガスに火がついた。
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標準
to flare up (of an emotion, controversy, etc.)
作例 · 標準
彼の挑発的な言葉に、ついに私の怒りに火がついた。
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長年の努力が実を結び、プロジェクトへの彼の情熱に再び火がついた。
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試合終盤、チームの士気に火がついたように、猛攻を仕掛けた。
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