会館
かいかん
名詞頻度ランク #5175 · 青空 414 例
標準
meeting hall
文例 · 用例
そうして七十歳にでもなったらアルプスの奥の武陵の山奥に何々会館、サロン何とかいったような陽気な仙境に桃源の春を探って不老の霊泉をくむことにしよう。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
会館前で友人と別れて、人通りの少ない仲通りを歩いていると、向こうから子供をおぶった男が来かかって、「ちょっと伺いますが亀井戸へはどう行ったらいいでしょう。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
近年東京会館の屋上庭園などで涼みながら銀座へんのネオンサインの照明を見おろしているときに、ふいとこの幼時の南磧の納涼場の記憶がよみがえって来て、そうしてあの熱い田舎ぜんざいの水っぽい甘さを思い出すと同時になき母のまだ若かった昔の日を思い浮かべることもある。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
アイススケート場が出来た頃、朝日会館と並んで、三条河原町の最もハイカラな建物といわれたが、しかし、今そのハイカラな建物に古風な提灯がついている。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
…… 悪の華 午前六時の朝日会館――。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
と、こうかけば読者は「午後六時の朝日会館」の誤植だと思うかも知れない。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
たしかに午前六時の朝日会館など、まるで日曜日の教室――いや、それ以上に、ひっそりとして、味気なくて、殺風景でいたずらにがらんとして、凡そ無意味な風景であろう。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
しかし、午前六時の朝日会館を描くことは、つねに無意味だとは限らない。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫