不次
ふじ
形容動詞名詞頻度ランク #15745 · 青空 0 例
標準
irregularity
文例 · 用例
主人は給仕をする老婢に「皆川老人は」「ふじのや連は」「歯磨き屋は」「彦七は」と妙なことを訊き出した。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
池から家へ帰ってくると、三人はこころもからだも、くたくたにつかれてしまったので、ふじだなの下の縁台に、おなかをぺこんとへこませて、腰かけていました。
— 新美南吉 『いぼ』 青空文庫
間もなく小十郎の影は丘の向うへ沈んで見えなくなってしまい子供らは稗の藁でふじつきをして遊んだ。
— 宮沢賢治 『なめとこ山の熊』 青空文庫
なにをするにも、ふじゆう(不自由)なやら、おやごに気がねるやら。
— 太宰治 『盲人独笑』 青空文庫
朝露にしつとりと濡れた花房を枝もたわゝに辛ふじて支へてゐる慎ましく上品な萩。
— 岡本かの子 『秋の七草に添へて』 青空文庫
久助君は、招かれてふじの花のさいている縁側の方へいった。
— 新美南吉 『嘘』 青空文庫
それからしばらく、久助君は、太郎左衛門の屋敷の門の前を通るときにはきっと、ふじの花のさいている明るい昼間だというのに、ランプをつけて学芸会の劇を練習している、色の白いぶきみな少女のことを思い出したのである。
— 新美南吉 『嘘』 青空文庫
『だつて人殺しだつて言ふじやアないか』とこちらの一人が言ひました。
— 國木田獨歩 『夜の赤坂』 青空文庫