歌語
かご
名詞頻度ランク #10169 · 青空 3 例
標準
word mainly used in tanka
文例 · 用例
閑居月捨てられて 身は木がくれにすむ月の影さへうとき 椎がもとかなある部分の文学語――歌語――は歌の感じを調へかけて、而も他の多くの部分の鈍感になつた表現の為に、力を失うて了うてゐる。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
併しこの「懸く」という如き云い方はその時代に発達した云い方であるので、現在の私等が直ちにそれを取って歌語に用い、心の直接性を得るという訣に行かないから、私等は、語そのものよりも、その語の出来た心理を学ぶ方がいい。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
併し此語は巻十四の歌語を踏まえて作ったものと看做すことも出来るから、この語の原意は巻十四の方にあるだろう。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
イタコの歌語りが大きな印象を、彼等に残したことは想像に余りがある。
— 野鳥雑記 『野草雑記・野鳥雑記』 青空文庫
料理人篠村宇三郎、かご入りの青海苔を持って来て、「これは今年始めて取れましたので差上げます。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
さもあらばあれ、御三人、ちかごろの寒さにつけても、おからだお大切のこと、第一におねがひいたします。
— 太宰治 『人物に就いて』 青空文庫
あのお家の庭先に私が時々あそびに行つて、さうして、おいしいやはらかな豆なんかごちそうになつたのを、あなただつて知つてたぢやないの。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
それから、Nさんがちかごろ見た映畫の筋書や、戰爭の事や、東北人(Nさんも、私と同じ、東北の生れであつた。
— 太宰治 『大恩は語らず』 青空文庫
作例 · 標準
現代の日常会話ではまず使われない歌語も、和歌の世界に置かれると途端に深い情趣を醸し出す。
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万葉集に頻出する美しい歌語を調べるうちに、古代人の自然に対する鋭い感性に圧倒された。
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彼女は伝統的な歌語を巧みに取り入れつつ、現代の恋心を鮮やかに三十一文字に詠み上げた。
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