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歌枕

うたまくら
名詞
1
標準
place that is often written about in waka poetry
文例 · 用例
一に好色、二に酒の味、三にさんげの歌枕
北原白秋 観相の秋 青空文庫
心は安く、気はかろし、揺れ揺れ、帆綱よ、空高く…… 私の今度の航海は必ずしも物の哀れの歌枕でも世の寂栞を追い求むる風狂子のそれでもなかった。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
一に好色、二に酒の味、三にさんげの歌枕、わが思ふ人ありやなしやと問ふまでもなし都鳥、忘れな草の忘れられたるなほいとし。
北原白秋 第二真珠抄 青空文庫
紀の国屋十二 御待合歌枕
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
あえてものの三角形が秘密を守るものだという数学の原理はないけれども、歌枕の女房は目の形が三角である。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
一月ばかり前の夜、同じこの歌枕で会った時、蝶吉はそれとはなく、頻に子が一人欲しくはないかといったのを、気にも留めないで聞棄にしたが、松の鮨の毒口を、ここで聞正せば実際で、梓は思い懸けず、且つ驚き且つ呆れ、あわれにも情なくも思ったのである。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
はじめ蝶吉と歌枕で逢曳の重なる時分、神月は玉司子爵の婿君であったから、一擲千金はその難しとせざる処、蝶吉が身を苦界から救うのはあえて困難な事ではなかった。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
梓は丸腰の着流し、あたかもお館の法度を犯して裏庭から御台のお情で落ちて行くように、腕車で歌枕に送られたが、後を知らず、顔色も悪く未明に起きると、帯を取って、小取廻に尖を渡して、本式に畳んで置いた袴の腰板を取ってあてがい、着たまま枕頭に坐って介抱していた蝶吉が件の羽織を惜そうに脱いで被せた。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
作例 · 標準
例句
2
標準
oft-repeated descriptive epithets in poetry
作例 · 標準
例句
ウィキペディア

歌枕(うたまくら)とは、古くは和歌において使われた言葉や詠まれた題材、またはそれらを集めて記した書籍のことを意味したが、現在はもっぱらそれらの中の、和歌の題材とされた日本の名所旧跡のことをさしていう。

出典: 歌枕 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0