寡言
かげん
名詞形容動詞頻度ランク #38039 · 青空 71 例
標準
reticence
文例 · 用例
師は学生の頃は至って寡言な温順な人で学校なども至って欠席が少なかったが子規は俳句分類に取りかかってから欠席ばかりしていたそうだ。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
お蝶は上品な美しい娘で、すこし寡言でおとなし過ぎるのを疵にして、若い客をひき寄せるには十分の価をもっていた。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
ひとりは女中らしい二十歳ばかりの女で、一人は十六ぐらいのお嬢さん、もう一人はこの阿母さんらしい四十前後の上品な奥さんで、みんな寡言なつつましやかな人達だから、僕の隣りにいるとはいうものの、廊下や風呂場で出会ったときにただ簡単な挨拶をするだけのことで、となり同士なんの交渉もなかった。
— 岡本綺堂 『河鹿』 青空文庫
バイロンの嵩峻を以ても、彼の貞淑寡言の良妻をして狂人と疑はしめ、去つて以太利に飄泊するに及んでは、妻ある者、女ある者をしてバイロンの出入を厳にせしめしが如き。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
元來|無口な性分で、娵に來た頃、博士は寡言がお前の一長處だと云つた位である。
— 森鴎外 『半日』 青空文庫
先生は元来が寡言の方で、ふだんでも家庭上必要の用件以外には、あまり多く奥さんやお嬢さんと談話をまじえない習慣であるので、今度の問題についても深く語らないであろうことは、わたしにも大抵想像された。
— 岡本綺堂 『深見夫人の死』 青空文庫
元来が温順の性質らしいが、さりとて寡言というでもなく、陰鬱というでもなく、いかにも若々しいような調子で笑いながら話しつづけた。
— 岡本綺堂 『深見夫人の死』 青空文庫
伝四郎は今年|二十歳の独身者で、これも父に似て骨格のたくましい寡言の男であった。
— 旅絵師 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼は寡言だが、発言する時はいつも的を射た意見を述べる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼女の寡言な態度は、かえって周囲に落ち着いた印象を与えた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
指導者は必ずしも饒舌である必要はなく、時には寡言である方が求心力を生む。
幻辭AI · gemini-2.5-flash