威光
いこう
名詞頻度ランク #40150 · 青空 375 例
標準
power
文例 · 用例
T「芸は大根でも 家柄のある奴は、親の威光で ドンドン出世する 皆んな家柄のお蔭だ。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
家主の威光におされて、おまきは素直に承知した。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
熊蔵の云うことも馬鹿にならない、家主の威光と大勢の力とで、猫婆が生みの子よりも可愛がっていたたくさんの猫どもを無体にもぎ取って、それを芝浦の海の底に沈めた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
提灯の火はガランとした黒い大きな台所に憐れに小さな威光を弱※と振った。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
さてまた当時において秀吉の威光を背後に負いて、目眩いほどに光り輝いたものは千利休であった。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
で、鉄道や汽船の勢力が如何なる海陬山村にも文明の威光を伝える為に、旅客は何の苦なしに懐手で家を飛出して、そして鼻歌で帰って来られるようになりました。
— 幸田露伴 『旅行の今昔』 青空文庫
言わば大公儀から出た諸大名の懐合いの見かじめ役が、日田の御金奉行じゃけに、その威光というものは飛ぶ鳥も落す勢いじゃ」「ハハア。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
多分、蔵元屋の行末に見限りを付けたお艶婆と申合わせて、お金奉行の御威光で、蔵元屋の残り金を欲しいだけ奪り上げて、役目柄案内知った長崎あたりから、日本国の外へでも出る了簡で御座いましっろうか。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫