衣桁
いこう
名詞頻度ランク #40150 · 青空 172 例
標準
clothes rack
文例 · 用例
女たちがまた手伝って、衣桁にかけてある艶やかなお振袖を取って、お蝶のすくんでいる肩に着せかけた。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
東枕の白い切に、ほぐしたお髪の真黒なのが濡れたやうにこぼれて居て、向ふの西向の壁に、衣桁が立てゝあります。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
――義兄さんの歌の本をお読みなさるのと、うつくしい友染を掛物のやうに取換へて、衣桁に掛けて、寝ながら御覧なさるのが何より楽なんですつて。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
それから大急ぎで洋服を脱いで、衣桁に引っかけてあった浴衣に手早く袖を通し、泥だらけの洋服とワイシャツとズボンを丸めて、番号札のついた脱衣戸棚と天井裏との間に出来ている暗がりに突込んだ。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
されば夫人が座の傍、肩掛、頭巾などを引掛けた、衣桁の際には、萌黄の緞子の夏衾、高く、柔かに敷設けて、総附の塗枕、枕頭には蒔絵ものの煙草盆、鼻紙台も差置いた、上に香炉を飾って、呼鈴まで行届き、次の間の片隅には棚を飾って、略式ながら、薄茶の道具一通。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
中は八畳に寝床を二ツ、くくり枕の傍には、盆の上に薬の瓶、左の隅に衣桁があって、ここに博多の男帯、黒|縮緬の女羽織、金茶色の肩掛など、中にも江戸|褄の二枚小袖、藤色に裳を曳いて、襲ねたままの脇開を、夜目にも燃ゆる襦袢の袖、裙にもちらめく紅梅に、ちらりと白足袋が脱いであり。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
あら、裾の方がくすぐつたいとか、何とかで、娘が騷いで、まづ二枚折の屏風で圍つたが、尚隙があいて、燈が漏れさうだから、淡紅色の長じゆばんを衣桁からはづして、鹿の子の扱帶と一所に、押つくねるやうに引かけて塞いだのが、とに角一寸媚めかしい。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
屏風、繪屏風、衣桁、衝立――お輕が下りさうな階子もある。
— 泉鏡太郎 『飯坂ゆき』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4