石子
いしこ
名詞
標準
small stone
文例 · 用例
灰色のまろき石子らはまろがし据ゑ、やをら爪立ちぬ、爺が肩よりのぞき見す。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
胡元朝の遺民|陶宗儀の『輟耕録』四に、往々蒙古人雨を祷るを見るに、支那の方士が旗剣符訣等を用うると異なり、ただ石子数枚を浄水に浸し呪を持て石子を淘玩すと、やや久しくして雨ふる、その石を鮓答といい、諸獣の腹にあれど、牛馬に生ずるのが最も妙だと見ゆ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
何に致せ天下分け目の大戦さえ鮓答で決せらると信ぜられ、一二〇二年ナイマン部等の大聯合軍が成吉思およびアウン汗と戦う時、アウン汗の子、霧雪を興してこれを破ったもこの石子の神効に由るというほど故、これを手に入れんとて一切の所有物を棄てても十分引き合うべく、非常に高価な物だったらしい。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
なほ木馬水牢石子詰め蛇責め貢米賃(是は領主が年貢未進の百姓の妻女を拉致して犯したので、英國にもやゝ似たことが十七世紀までも有つて、ペピース自ら行つたことが其日記に出づ)其他確たる書史に書かねどどうも皆無で無かつたらしい殘酷なことは多々ある。
— 南方熊楠 『人柱の話』 青空文庫
おかんは不安らしく表をのぞいてゐると、路地の口より石子伴作は捕方の者ふたりを連れ、雲哲と願哲を先に立てて出づ。
— 岡本綺堂 『權三と助十』 青空文庫
君、こんどの僕の家は二階があるよと丸善の手代みたように群書堆裡に髭をひねりながら漱石子が話していられると、縁側でゴソゴソ音がする。
— 夏目漱石 『僕の昔』 青空文庫
茶山集甲子の詩に「題文晁画山為石子道」の七律、丁丑の詩に「次梧堂見寄詩韻兼呈混外上人」の七絶、庚辰の詩に「題石子道蔵松島図」の七古がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
伊尸耆利山で法敵に襲われ、石子責めに逢って殺された、目蓮尊者に比べてはこの身の殉教は数にも入らぬ。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
作例 · 標準
川岸に打ち上げられた石子を拾い集め、水切り遊びに興じた。
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庭の小道には、雨上がりの石子がしっとりと濡れて光っていた。
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子供たちは、お気に入りの石子を手のひらで転がしながら夢中に遊んでいた。
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この地方の海岸では、丸みを帯びた様々な色合いの石子が採れる。
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