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寒水

かんすい
名詞
1
標準
cold water
文例 · 用例
曾てこの河に漁どりすべくいとむつまじき二人のうなゐありき、されどその事たえたる今にして蓼の香さむきあしたには寒水のほとりうら悲しき笛の音をきくものありと云ふは何ぞや。
萩原朔太郎 斷調 青空文庫
雪はチカチカ青く光り、そして今日も寒水石のように堅く凍りました。
宮沢賢治 雪渡り 青空文庫
お涌は今では、日比野の家の格子戸を開けて入ると女中の出迎えも待たず玄関の間を通り中庭に面している縁側へ出て、その突当りの土蔵の寒水石の石段に足をかける――「いるの」という。
岡本かの子 蝙蝠 青空文庫
やっと崖を登りきったらそこはまばらに栗の木の生えたごくゆるい斜面の平らで雪はまるで寒水石という風にギラギラ光っていたしまわりをずうっと高い雪のみねがにょきにょきつったっていた。
宮沢賢治 なめとこ山の熊 青空文庫
雪はチカチカ青く光り、そして今日も寒水石のやうに堅く凍りました。
宮沢賢治 雪渡り 青空文庫
お涌は今では、日比野の家の格子戸を開けて入ると女中の出迎へも待たず玄関の間を通り中庭に面してゐる縁側へ出て、その突当りの土蔵の寒水石の石段に足をかける――「ゐるの」といふ。
岡本かの子 蝙蝠 青空文庫
義直は青い服を着た男のゐるテーブルの前を通つて、其所に見えてゐる寒水石の階段をあがつて行つた。
田中貢太郎 黒い蝶 青空文庫
「十一時十分だ、ほんとうに来るかね」「きっと往くわ」「じゃあ、往って待ってる、ここの勘定をしてもらおうね」「会計」 お葉は正面の寒水石の売台の前へ往って、そこから小さな書附を執って来て天風の前へ置いた。
田中貢太郎 文妖伝 青空文庫
作例 · 標準
「ひゃあ!この寒水で顔を洗うと、目が覚めるどころか顔の感覚がなくなっちゃうよ。」
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冬の修行僧たちは、雪が舞い散る中で身を切るような寒水を浴びて雑念を払い、心身を清める。
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茹で上がった直後にキンキンに冷えた寒水で締めた蕎麦は、身が引き締まっていて最高の歯ごたえだ。
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2
標準
water in midwinter
作例 · 標準
最高の日本酒を醸すには、雑菌の繁殖が抑えられ不純物が少ない真冬の寒水が欠かせない。
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寒水を使って和紙を漉くと、繊維がゆっくりと締まって、仕上がりのキメが全然違うんだよ。」
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昔の人は、大寒の日に汲んだ寒水を保存しておくと、一年間腐らないと言って大切に扱った。
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