紅塵
こうじん
名詞
標準
cloud of dust
文例 · 用例
こゝは稍静かなれど紅塵ようやく深く鉄道構内の煤煙風に迷うもうるさし。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
帰って来たときの疎髯を貯えた父の立派な顔が都会の紅塵に摩擦された興奮と、疲れとで、異様に歪んで見えた。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
もし僕の願さえ叶うなら紅塵三千丈の都会に車夫となっていてもよろしい。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
総勢数えて三十余人、草履あるいは跣足にて、砂を蹴立て、埃を浴び、一団の紅塵瞑朦たるに乗じて、疾鬼横行の観あり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
少し遠慮して、間をおいて、三人で斉しく振返ると、一脈の紅塵、軽く花片を乗せながら、うしろ姿を送って行く。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
刈あとの粟畑に山鳥の姿あらはに、引棄てし豆の殼さら/\と鳴るを見れば、一抹の紅塵、手鞠に似て、輕く巷の上に飛べり。
— 泉鏡花 『月令十二態』 青空文庫
図らざりき身事忙促として、空しく中秋の好時節を紅塵万丈の裡に過さんとは。
— 北村透谷 『秋窓雑記』 青空文庫
13六十一種といふ名香の中に、紅塵、富士煙などは名からして煙つてゐる。
— 北原白秋 『香ひの狩猟者』 青空文庫
作例 · 標準
夕日に照らされた街道に紅塵が舞い、戦いに敗れた兵士たちの影を長く引きずっていた。
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都会の喧騒、いわゆる紅塵にまみれた生活に疲れ、彼は静かな田舎への移住を決めた。
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華やかな宮廷の生活も、歴史のうねりの中では一時の紅塵に過ぎないのかもしれない。
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ウィキペディア
『紅塵』 は、1932年に製作・公開されたアメリカ合衆国の映画である。
出典: 紅塵 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0