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後塵

こうじん
名詞
1
標準
trailing dust
文例 · 用例
それにかかわらず、わが国の映画界や多数の映画研究者・映画批評家はいたずらに西洋人の後塵を追蹤するに忙しくて、われわれの足元に数百年来ころがっているこのきわめて優秀なモンタージュ映画の立派なシナリオの存在には気づかないように見える。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
近頃新しく出たザイチエフ、ソログーブなどでも、短篇作者としては、未だにチエホフの後塵を拝してゐる形である。
田山録弥 小説新論 青空文庫
馬運つたなく、両頭ともに後塵を拝して、フェルステッドという余計な馬が一着をしめてしまったから、私たちもぺちゃんこだ。
テムズに聴く 踊る地平線 青空文庫
かういふ風であるから大人に成つて後東京の者は愛嬌があつてつき合ひやすくて何事にもさかしく気がきいて居るのに反して田舎の者は甚だどんくさいけれどしかし国家の大事とか一世の大事業といふ事になるとかへつて田舎の者に先鞭をつけられ東京ツ子はむなしくその後塵を望む事が多い。
正岡子規 墨汁一滴 青空文庫
海軍の礼式じゃね、高位高官のものほどあとに下るんだから、君はとうてい藤田さんの後塵などは拝せないですよ。
芥川龍之介 文章 青空文庫
官服の巡査から私服の刑事に出世してから一年間、若い彼の心は野心に燃えていたけれども生憎事件らしいものに突き当らず、いつも他の刑事の後塵を拝しているような始末なので、稍焦り気味だったのが、今度始めて彼の手で嗅ぎ出した、どうやらものになる事件だったので、彼は充分意気込んでいるのだった。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
このままでは、これから先、彼の後塵ばかりを拝んでいなければならないだろう。
海野十三 恐怖の口笛 青空文庫
……「若菜集」一度出でて島崎氏の歌を模倣するもの幾多|相踵いであらはれたが、徒らに島崎氏の後塵を拜するに過ぎなかつたことは、「若菜集」の價値を事實に高めたものとも言へやう。
蒲原有明 新しき聲 青空文庫
作例 · 標準
前を走る馬が巻き上げる後塵を浴びながら、彼は必死に手綱を引いて追いすがった。
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砂漠のラリーレースでは、後塵で前が見えなくなることが最も恐ろしいリスクの一つだ。
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先頭集団から大きく遅れをとった彼は、ただ後塵を拝するしかない状況に唇を噛んだ。
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