心機
しんき
名詞
標準
mental state
文例 · 用例
そうして食卓の上に刻まれた彼女自身の名前を見いだした最後の心機の転回に導かれるまでこのピアノ曲はあるいは強くあるいは弱く追跡して来る。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
諸君雄豪誠実、豈退心あるべけんや、と云いければ、諸将|相見て敢て言うものあらず、全軍の心機一転して、生死共に王に従わんとぞ決しける。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
心機一転ということもあるから、朗かに奮闘的な気持ちになれるよう、思い切って生活を革新するとか、強い刺撃を与えて心境を変化させるとか、妻自身|確信と元気を持って助勢するがいい。
— 岡本かの子 『良人教育十四種』 青空文庫
わが所望は一あり、渠が知己としてにあらず、渠が朋友としてにあらず、渠が裡面の傍観者として、渠の心機一転の模様を論ずるの栄を得む。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
人間界の心池の中に霊活なる動物の、心機妙転の瞬時の変化も、或は蓮花開発に似たるところあり。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
人間の心機に関して深く観察する時は、この普通なる驚奇の変化最も多く、各人の歴史に存するを見る。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
彼は極致と共に死したり、而して他の極致を以て更生するまでの間は所謂無心無知の境なり、激奮猛奔して、而して中奥に眠熟するが如き境なり、この境を過ぐるは心機一転に欠くべからず、而してこの境は石火なり、流星なり、数秒時間なり。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
然るに発露刀一たび彼の心機を断截するや、彼は自ら依怙するところを喪ひたり、仏智はこの一瞬間に彼の中に入り、彼をして照明の心鏡に対せしめ、慚愧苦憂、輾転煩悶せしめ、然る後に自己を寄するところを知らしめたり。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
作例 · 標準
友人J:「今日の会議で、彼の心機一転の決意が伝わってきたよ。」
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小説:「主人公は、過去の失敗を乗り越え、新たな心機で人生を歩み始めた。」
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ビジネス:「景気の変動により、市場の心機も大きく揺れ動いています。」
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