帰島
きとう
名詞動詞-サ変
標準
return to an island
文例 · 用例
ほんらいなら、帰島と共に、国分寺の配所へは、さっそくにも出向いて、 帝にはお変りないか。
— 八荒帖 『私本太平記』 青空文庫
清高などは、それと割りきってもいない島武士だったが、たまたま京や鎌倉へ出てみては、滔々たる一般の風潮に驚きをうけて「世の中は変った」と、行くたびに考えさせられ「こんなことでは、いつか自分なども時勢から振り捨てられるぞ」と、いつも恟々たる時代不安を抱いては帰島するのがつねだった。
— 八荒帖 『私本太平記』 青空文庫
きのう彼はその清高の室から「――良人の大事について、ぜひ会って話したい」との使いをうけていたし、清高の帰島にたいする臆測さまざまな噂も耳にはしていたのである。
— 八荒帖 『私本太平記』 青空文庫
「さればちと旅疲れで、帰島以来、引き籠っておりました。
— 八荒帖 『私本太平記』 青空文庫
では、三マルとして手を打っていただきとうございます。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
一面に陳列された商品がさき盛った野の花のように見え、天井に回るファンの羽ばたきとうなりが蜜蜂を思わせ、行交う人々が鹿のように鳥のようにまたニンフのように思われてくるのである。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
ある日、狸は自分の家で、例のとおりありがたいごきとうをしていますと、狼がお米を三|升さげて来て、どうかお説教をねがいますと云いました。
— 宮沢賢治 『蜘蛛となめくじと狸』 青空文庫
つまり、恥を掻きとうないため、義理が欠きとうないため、人情を外しとうないためで御座いまする。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
作例 · 標準
噴火による避難指示が解除され、島民たちが五年ぶりに故郷へ帰島した。
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都会での生活に区切りをつけ、実家の漁業を継ぐために帰島する決意を固める。
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連絡船のデッキから見えてきた島影に、帰島を待ちわびた人々から歓声が上がった。
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