帰東
きとう
名詞動詞-サ変
標準
returning to the East
文例 · 用例
大臣にしたがいて帰東の途に上りしときは、相沢とはかりてエリスが母にかすかなる生計を営むに足るほどの資本を与え、あわれなる狂女の胎内にのこしし子の生まれんおりのことをも頼みおきぬ。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
果して然らば「真心の行為は性質の反照なり」と云へる確言を虚妄となすにあらざる以上は太田の行為――即ちエリスを棄てて帰東するの一事は人物と境遇と行為との関係支離滅裂なるものと謂はざる可からず。
— 石橋忍月 『舞姫』 青空文庫
千村は郵船会社の船で倫敦から帰東の旅に上る時にその便りをくれたのであった。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
大臣に随ひて帰東の途に上ぼりしときは、相沢と議りてエリスが母に微なる生計を営むに足るほどの資本を与へ、あはれなる狂女の胎内に遺しゝ子の生れむをりの事をも頼みおきぬ。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
枳園の書した最初の詩は「熊板君実将帰東奥、臨別贈以一律。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
此頃京都に於ては、一旦将軍帰東の沙汰があつて、其事が又|寝んだと見える。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
家茂帰東の望はそらだのめであつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
こんなことを思い浮かべると、街道における輸送の困難も、仙台侯の帰東も、なんとなく切迫して来た関東や京都の事情と関係のないものはない。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
「あぁ、やっぱり東京の空気は違うな」と、休暇を終えた彼は帰東の途についた。
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地方での商談をまとめ上げ、明日の始発の新幹線で帰東する予定だ。
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十年に及ぶ海外赴任に終止符を打ち、いよいよ来月には帰東の運びとなる。
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