後胤
こういん
名詞
標準
descendant
文例 · 用例
六人箱を枕の夢に、そも我こそは桓武天皇の後胤に鎮守府将軍|良将が子、相馬の小次郎|将門なれ、承平天慶のむかしの恨み、利根の川水日夜に流れて滔千古|経れども未だ一念の痕を洗はねば、の心をいだいたものであらうか。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
これは……九代の後胤平の、……と平家の豪傑が名乗れる如く、のの字二ツ附けたるは、売物に花の他ならず。
— 泉鏡花 『草あやめ』 青空文庫
『近江輿地誌略』に、ある説に鐺は、蒲生忠知の室は内藤帯刀女なり、故に蒲生家断絶後内藤家に伝う、太刀は佐野の余流赤堀家に伝う(蒲生佐野ともに秀郷の後胤だ)。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
下ニゲリア人はその身にかつてを尊び、各その後胤と称し、これを盾に画く者あり(ラツェル『人類史』)。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
跡に残った驢はで金銀茶布を有し、毎も富み、その後胤殖えて支那人となったと。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
その遺骨が、今日アルゼンチナ等の曠野を駈け廻る野馬によく似居るので、この野馬は南米固有のものと説く人もあるが、実は西大陸にあった馬属は過去世全滅し、今ある所は、欧州人が新世界発見後持ち渡った馬が遁れて野生となった後胤だ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
もし同姓婚が絶対に繁殖の力乏しきものなら、最初の動植が同姓にして如何ぞ無数の後胤を遺し得んや。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
鳥も通わぬ八丈が島へ本土の人が渡ると、天女の後胤てふ美女争うて迎え入れ、同棲|慇懃し、その家の亭主は御婿入り忝なや、所においての面目たり、帰国までゆるゆるおわしませと快く暇乞いして他の在所へ行って年月を送ると(『北条五代記』五)。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分が戦国時代の名将の後胤であることを誇りにしており、蔵に眠る古い鎧や刀剣を今でも大切に管理している。
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この地方に伝わる古い民話によれば、村の外れにある大きな松の木は、かつての王族の後胤が植えたものだという。
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自分の家系を詳しく調査した結果、数代前の先祖が実は遠い異国の地からやってきた貴族の後胤であったことが判明した。
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