隠事
いんじ
名詞
標準
secret
文例 · 用例
しかし臆し心の逸子はやはり家の持主に対して内証の隠事をしている気持が出て来て、永くは見廻していられなかった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
私がなぜそれを何時までも匿して居ないかといふのに、人は他人の秘密を発くことを痛快とすると同時に自分の隠事をもむき出して見たいやうな心持になることがある。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫
それから今一つよい税源は、余が大正二年八月十四日の『不二新聞』へ書いた通り十四世紀のエジプト王ナーシルは、難渋な財政を救うべく、毎に女官をして高位の婦女の隠事を検せしめ、不貞税というやつを重く取り立てた。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
美しく静かなそよめきの様な隠事である。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
今は一つの証拠すら残つてゐない方面で、存在の疑はれぬのは、宮廷隠事の書き物である。
— 折口信夫 『相聞の発達』 青空文庫
高麗・日本の人々が入唐すると、必、張文成の門に行つて、書き物を請ひ受けて帰つた(唐書)と言ふことは、宋玉一派の爛熟した楚辞類は元より、神仙秘伝・宮廷隠事の伝説を記録した稗史類を顧みなかつたと言ふ事にはならぬ。
— 折口信夫 『国文学の発生(第二稿)』 青空文庫
先年筒井律師存開一切不召出条、無其隠事也。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
はっきり言ったっていいんじゃないかしら。
— 太宰治 『返事』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、誰にも言えない隠事を抱えて、ずっと苦しんでいた。
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友人との約束だから、その隠事は絶対に守らなければならない。
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「実は、来週誕生日なんだ。サプライズパーティーの隠事だよ!」
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