衒気
げんき
名詞頻度ランク #34554 · 青空 93 例
標準
affectation
文例 · 用例
「侏儒の言葉」は、言はば頭脳の機智だけで――しかも機智を誇るために――書いた文学で才人としての彼の病所と欠点とを、露骨に出したやうな文学であつたが、同じやうにまた彼の俳句も、その末梢神経的の凝り性と趣味性とを、文学的ヂレツタンチズムの衒気で露出したやうなものであつた。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
用もないのにむやみに外来語を使いたがる稚気と、僅ばかりの外国語の知識をやたらにふりまわしたがる衒気とが民衆にないとは決していえない。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
」彼の日記は彼の衒気、強がり、軽率なる義憤に充ちて居た。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
平安な時あらゆる人に絶えず附け纏はる自己広告の衒気は殆ど意識に上る権威を失つてゐる。
— 夏目漱石 『艇長の遺書と中佐の詩』 青空文庫
どうも、自分の文章を自分で引用するというのは、グロテスクなもので、また、その自分の文章たるや、こうして書き写してみると、いかにも青臭く衒気満々のもののような気がして来て、全く、たまらないのであるが、そこがれいの鉄面皮だ、洒唖々々然と書きすすめる。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
白き猫膝に抱けばわが思ひ音なく暮れて病む心地する この浮薄と衒気とを省みると、何が音なく暮れてだ、何が病む心地するだろうと赤面する。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
「遠慮をせずに定りどおりに厳格にやってください」 と源氏から言われたので、しいて冷静な態度を見せて、借り物の衣裳の身に合わぬのも恥じずに、顔つき、声づかいに学者の衒気を見せて、座にずっと並んでついたのははなはだ異様であった。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
衒気のないものは尠い。
— 田山録弥 『解脱非解脱』 青空文庫
作例 · 標準
彼の立ち居振る舞いにはどこか衒気があり、鼻につく。
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衒気を排した、誠実な語り口が聴衆の心を掴んだ。
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才能があるのは認めるが、あの衒気たっぷりの自己主張はどうにかならないものか。
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