専断
せんだん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞形容動詞名詞-の形容詞
標準
arbitrary decision
文例 · 用例
土蔵の横を曲ったお媼さんの俥が、邸をめぐった長い珊瑚樹の生垣に添って走り尽すと、やがて、茫としてつきる処が見えぬほど、広く続いた耕地の中心を一直線に専断した平坦な県道に、敏捷な、軽快な姿を現わすのであった。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
直ぐに母の前に走って行って頭を下げながら、私の専断の許しを請うと、母は涙に暮れながら、私の手をシッカリと握って云った。
— 夢野久作 『父杉山茂丸を語る』 青空文庫
長坂、跡部共に、新主勝頼の寵を誇って専断多かった事は事実らしいが、必ずしも武田家を想わざる小人輩とは為し難い。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
学校の言葉で、「我々の仲間」と言っている者のなかで、この私の同名者だけが、あえて学科の勉強でも――運動場の競技や喧嘩でも私と競争し、――私の断言を盲目的に信ずることや、私の意志に服従することを拒み、――私の専断的な命令になんであろうと事ごとに干渉したのであった。
— WILLIAM WILSON 『ウィリアム・ウィルスン』 青空文庫
その後事変の進むに従い漢民族の心は安定を欠き、一方大量の日系官吏の進出と経済統制による日本人の専断が、民族協和を困惑する形となり、統制経済による不安と相俟って民心が逐次不安となって来た。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
知られているとおり、フランスのロマンチスト達は、人類の大きい理想をめざして闘われた筈の大革命が、ブルジョア階級の擡頭によって、成上り者の専断、金銭万能の社会となった現実の「若き失望のカリカチュア」に反撥して、芸術運動の中に、ブルジョア共によって壊たれた自由、平等、友愛の焔を守ろうとした人々である。
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
それは、検事の理解に一致しないすべての証言は、偽証であって、偽瞞であるとこのような独断的、専断的言辞に対して私は心からの憤まんをもっています。
— ――憲法の規定により国民の名において裁判する――鈴木裁判長 『それに偽りがないならば』 青空文庫
日本の天皇制権力が満州・中国と侵略をすすめて、世間の輿論も、議会の討論も邪魔と考えはじめてから、日本全国には政治がなくなって強権の専断ばかりになった。
— 宮本百合子 『便乗の図絵』 青空文庫
作例 · 標準
上司の専断(せんだん)でプロジェクトの方向性が突然変更された。
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専断(せんだん)的な指揮は、部下の信頼を失う原因となる。
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「それは専断(せんだん)だ!」と、会議で一人のメンバーが異議を唱えた。
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