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狂奔

きょうほん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
rushing around
文例 · 用例
舟傾く時海また傾いて深黒なる奔潮天と地との間に向って狂奔するかと思わるゝ壮観は筆にも言語にも尽すべきにあらず。
寺田寅彦 東上記 青空文庫
第三期に這入って帝国主義戦争が間近かに切迫して来るに従って、ブルジョアジーは入営する兵士たちに対してばかりでなく、全国民を、青年訓練所や、国家総動員計画や、その他あらゆる手段をつくして軍国主義化しようと狂奔している。
黒島傳治 入営する青年たちは何をなすべきか 青空文庫
女中が迎えに来て荷馬車で帰る途中で、よその家庭の幸福そうな人々を見ているうちににんじんの心がだんだんにいら立って来て、無茶苦茶に馬を引っぱたいて狂奔させる、あすこの場面の伴奏音楽がよくできているように思う。
寺田寅彦 映画雑感(3) 青空文庫
あの時は嫉妬に燃える奮闘の場面に交錯して花火が狂奔したのでずいぶんうまく調和していたが、今度のではそういう効果はなかったようである。
寺田寅彦 映画雑感(3) 青空文庫
物が足りない物が足りないと言って、闇の買いあさりに狂奔している人たちは、要するに、工夫が足りないのです。
太宰治 やんぬる哉 青空文庫
そういう意味における統制的要素としての定座が勤めるいろいろの役割のうちで特に注目すべき点は、やはり前述のごとき個性の放恣なる狂奔を制御するために個性を超越した外界から投げかける縛繩のようなものであるかと思われる。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
決していいかげんの狂奔ではなくて複雑な編隊運動になっていることがわかる。
寺田寅彦 映画雑感(1) 青空文庫
』と百數十の船員等は夢中になつて甲板上を狂奔した。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫