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口承

こうしょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
passing on by word of mouth
文例 · 用例
青森縣の津輕地方には、オカズ即ち飯の副へものを一般にカデクサといふ名があり、秋田縣の北部でも、汁に入れて食べる青物類を汁クサといふ語が知られて居るのみならず、更に大阪府下泉南の山村の如きは、正月元日に年始に訪れる人に、串柿二つ蜜柑二つを供するのを、クサといふ風さへある(口承文學二號)。
柳田國男 食料名彙 青空文庫
青森県の津軽地方には、オカズすなわち飯の副えものを一般にカデクサという名があり、秋田県の北部でも、汁に入れて食べる青物類を汁クサという語が知られているのみならず、さらに大阪府下泉南の山村のごときは、正月元日に年始に訪れる人に、串柿二つ蜜柑二つを供するのを、クサという風さえある(口承文学二号)。
柳田國男 食料名彙 青空文庫
乙はすなわち主として耳の働きによって採集し得るもの、これを口承文芸もしくは言語芸術といいあるいは口碑という語にどうかしてその全部を含ませるようにしたいとも思っている。
柳田國男 地名の研究 青空文庫
口承文芸のいちばんよく知られているものは、(イ)には民間説話すなわち昔話。
柳田國男 地名の研究 青空文庫
もしこの国が安全に存続して徐々に記録の時代に入ったとするならば、右の如き国家の具体的な姿は、インカの事績を伝える口承伝説の蔭に隠れて了ったであろう。
日本の悲劇 鎖国 青空文庫
もちろん私どもの祖先は、いまだ文字を使っておらなかったから、その歌はもっぱら口承されてうたわれたものであった。
風巻景次郎 中世の文学伝統 青空文庫
現在のごとく口承文芸に対立させて、詩といわず小説といわず、すべて文字的創作文学のみをはっきり文学と意識するかのごとき立場からいえば、日本文学史はまさにこの時代にはじまったのであり、和歌文学はまさにこの時代に発芽したのである。
風巻景次郎 中世の文学伝統 青空文庫
ただしこれに関する近世の記録と口承とは、甚だしく不精確であった故に最も細心の注意をもって、その誤解誇張を弁別する必要があるのはもちろんである。
柳田国男 山の人生 青空文庫
作例 · 標準
この地方に伝わる古い民話は、文字を持たなかった時代から口承によって語り継がれてきた。
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アイヌ文化の英雄叙事詩「ユーカラ」は、優れた口承文芸として世界的に高く評価されている。
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口承で伝わる過程で、物語に尾ひれがついたり一部が欠落したりするのは避けられない現象だ。
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