後顧
こうこ
名詞
標準
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文例 · 用例
後顧の憂いがあっては一か八かの勝負は出来ぬ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
其他将士の鷙悍謝貴を斬って反を敢てするや、郭資を留めて北平を守らしめ、直に師を出して通州を取り、先ず薊州を定めずんば、後顧の患あらんと云える張玉の言を用い、玉をして之を略せしめ、次で夜襲して遵化を降す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
然し妻にそれを專らやらせて置けば、さう後顧の憂ひはないから、自分は肩が輕くなつた氣がして、これから充分勝手次第なことが出來ると思つた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
それには、後顧の憂を断つために、謙信に大打撃を与うることが、肝要である。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
義元、先ず後顧の憂を絶つ為に、自らの娘を武田晴信の子義信に嫁せしめた。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
丹羽長秀、柴田勝豊をして勝家に備えしめて後顧の憂を絶ち、弟羽柴秀長、稲葉一徹等を第一軍(二万五千)として、近江甲賀郡|土岐多羅越より、甥三好秀次、中村|一氏等を第二軍(二万)として大君畑越より、秀吉自らは第三軍(三万)を率いて安楽越よりして、伊勢に侵入した。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
毛利の方でも、一寸迷ったが例の小早川|隆景、秀吉の大量を知って、此上戦うの不利を説いたので、秀吉後顧の憂いなくして京師に走せ上ることが出来た。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
義元を打倒した信長は、義元の壮図だけを承け継いで、その戦勝の余威に乗じて、上洛行動の準備を為し、先づ今川から自立した徳川家康と攻守同盟を結んで、後顧の憂を絶ち、美濃の斎藤を追うて道を開き、近江の浅井長政に妹を嫁して、途中の不安を除き、その上洛の志を達したのが、永禄十一年である。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
作例 · 標準
彼は後顧の憂いなく、新しい事業に全力を注いだ。
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チームの後顧を断つため、若手育成に力を入れている。
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後顧の心配がないように、事前に十分な準備を済ませておこう。
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