丹心
たんしん
名詞
標準
sincerity
文例 · 用例
こは此處の掟なれば、君が紅顏も我丹心も、寛假の縁とはならぬなるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
空しく獄裏に呻吟するの不幸に遭遇し、国の安危を余所に見る悲しさを、儂|固より愛国の丹心万死を軽んず、永く牢獄にあるも、敢えて怨むの意なしといえども、啻国恩に報酬する能わずして、過ぐるに忍びざるをや。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
まづかくは真如これなり、それを丹心丹誠の丹の意にまっかいといえるは偽りなき事なるを、後にその詞を戯れて猿の尻など言い添えて、ついに真ならぬようの事となって今はまっかな啌という、これは疑いもなく明白なるをまっかというなれど、実は移りて意の表裏したるなるべしと見ゆ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
されど、一片の丹心は、寸毫も銷磨せず。
— 大町桂月 『宗吾靈堂』 青空文庫
一寸丹心三尺劍 一寸の丹心、三尺の剣、揮劍先試佞奸頭 剣を揮つて先づ試みん佞奸の頭。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
これを日本読みにする場合、「一寸の丹心三尺の剣、剣を揮つて」と剣が続くからこそ、言葉の勢があるのであり、仮にその点を無視しても、ここは剣字を重ね用ひねば詩にならない。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
ともに国を守るに足らざるものなれば、いやしくも国を思うの丹心あらんものは、内外の政治に注意せざるべからず。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫
これをもって世の人心ますますその風に靡き、官を慕い官を頼み、官を恐れ官に諂い、毫も独立の丹心を発露する者なくして、その醜体見るに忍びざることなり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は主君への変わらぬ丹心を証明するため、たった一人で敵陣へ乗り込んだ。
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長年の献身的な活動の裏には、故郷の復興を願う熱き丹心があった。
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言葉は巧みではないが、その眼差しからは誠実な丹心がひしひしと伝わってくる。
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