誕辰
たんしん
名詞
標準
birthday
文例 · 用例
一夕、松川の誕辰なりとて奥座敷に予を招き、杯盤を排し酒肴を薦む、献酬数回予は酒といふ大胆者に、幾分の力を得て積日の屈託|稍散じぬ。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
思へば好事には泣くとぞ謂ふなる密閉室の一件が、今宵|誕辰の祝宴に悠々歓を尽すを嫉み、不快なる声を発して其快楽を乱せるならむか、あはれ忌むべしと夜着を被りぬ。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
我が艦隊の長官は、白銀の如く輝きたる二尾の髯を胸に垂れ、風采すぐれし老將なれど、昨夜夫人の誕辰に會ひ、部下を率ゐて市街に上り、觀劇に耽りしその隙に、あはれ突撃を蒙りぬ。
— 長塚節 『長塚節歌集 中』 青空文庫
畏れ多いが、先づ我天皇陛下から申し上げると、陛下の御誕生が一八七九年で、御即位が一九一二年、御治世が五箇年で、今年の天長節で第三十八回の御誕辰を迎へさせられた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
それから天満宮へ参拝する、ちようど御誕辰祭だつた、天候険悪で人出がない、宮市はその名の示すやうにお天神様によつて存在してゐるのである、みんなこぼしてゐた。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
翌日、二十五日陛下御誕辰の佳き日、三室戸様が御拝謁の折りは、丁度、画を叡覧遊ばされていらせられ、一層御満足の御様子に拝されたと漏れ承りました。
— ――皇太后陛下御下命画に二十一年間の精進をこめて上納―― 『画筆に生きる五十年』 青空文庫
茶山の七十の寿筵が其誕辰に開かれたとすると、此年二月二日であつた筈である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
その九十三 菅茶山の七十の誕辰は、行状に「十四年(文化)丁丑、先生年七十、賜金寿之」と書してある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
国王の誕辰を祝うために、広場には国中から集まった人々で溢れかえっている。
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祖父の八十歳の誕辰にあたり、親族一同が温泉宿に集まって祝宴を開いた。
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記録によれば、その偉大な芸術家の誕辰は初夏の爽やかな日だったという。
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