不承
ふしょう
形容動詞名詞
標準
dissent
文例 · 用例
それでいよいよ斎藤のおッ母さんに意見をして貰うということに相談が極り、それで家のお母さんが民子に幾度意見をしても泣いてばかり承知しないから、とどのつまり、お前がそう剛情はるのも政夫の処へきたい考えからだろうけれど、それはこの母が不承知でならないよ、お前はそれでも今度の縁談が不承知か。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
政夫と夫婦にすることはこの母が不承知だからおまえは外へ嫁に往け。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
なりひらが、T「五百両では何うじゃ、不承知か?
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
小村は不承無承に友のあとからついて行った。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
不好な處へいや/\ながら出かけて行くのかと怪まるゝばかり不承無承にプラツトホームを出て、紅帽に案内されて兔も角も茶屋に入つた。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
それでもお徳の不審はまだ晴れないので、旦那かおかみさんを起こしてくれと又頼むと、寅次は不承不承に奥へはいったが、やがて女房のお新を連れ出して来た。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
もし不承知ならば即刻に店を明け渡して、どこへでも勝手に立ち退けと云った。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
「今さら御不承知と申されては、わたくしどもの役目が立ちませぬ。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫