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中天

ちゅうてん
名詞
1
標準
mid-air
文例 · 用例
見損じて下さいますな」 雨気が除かれたかして星が中天に燦めき出した。
岡本かの子 富士 青空文庫
月は中天に懸ていて、南から北へと通った此町を隈なく照らして、森としている。
国木田独歩 二少女 青空文庫
然も其の日は、午前の中、爪皮の高足駄、外套、雫の垂る蛇目傘、聞くも濡々としたありさまで、(まだ四十には間があるのに、壮くして世を辞した)香川と云ふ或素封家の婿であつた、此も一人の友人の、谷中天王寺に於ける其の葬を送つたのである。
泉鏡太郎 銀鼎 青空文庫
月は中天に昇っている。
国木田独歩 恋を恋する人 青空文庫
月は中天にありて一条の金蛇波上に馳する処、ただ見る十数|艘の漁船あり。
泉鏡花 金時計 青空文庫
浪の音がやや高くなって、中天に冴えて来た月光を含む水煙がほの白く立ち籠めかかった湖面に一|艘の船の影が宙釣りのように浮び出して来た。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
また、あそこのベンチに腰かけている白手袋の男は、おれのいちばんいやな奴で、見ろ、あいつがここへ現われたら、もはや中天に、臭く黄色い糞の竜巻が現われているじゃないか。
太宰治 猿ヶ島 青空文庫
鶴飼橋畔の夜景に低廻して、『わが詩の驕りのまのあたりに、象徴り成りぬる栄のさまか』と中天の明月に浩歌したりし時、我と共に名残なくその月色を吸ひたるもこれ也。
石川啄木 閑天地 青空文庫
作例 · 標準
飛行機が「中天」を悠然と飛んでいく様子を、子供たちは夢中で見上げていた。
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鳥が「中天」を旋回しながら、獲物を探している。
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落下傘が「中天」で開かず、パイロットは絶望的な状況に陥った。
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