隠棲
いんせい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
secluded life
文例 · 用例
この家はもと長崎の領事をしてゐた老仏蘭西人がその洋妾と暫らく隠棲してゐた一構で、当時はその洋妾の所有になつてゐたのである。
— 北原白秋 『雲母集』 青空文庫
行長の遺臣益田甚兵衛|好次はそれら隠棲の浪士の一人である。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
その善良な息子はその事件のために、心を破られ、世の中から隠棲して、お茶作りになり、今では相応にやり出していると云う話だ。
— コナンドイル 『グロリア・スコット号』 青空文庫
私陀林中にさまよい声を放って泣く時、その近処に隠棲せるヴァルミキ仙人来って仔細を聞き、大いにその不幸に同情し、慰めてその庵へ安置し介抱すると、数日にして二子を生み、仙人これを自分の子のごとく愛育した、ほどへて羅摩ヤグナムの大牲を行わんとす。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
今日以後の文人は山林に隠棲して風月に吟誦するような超世間的態度で芝居やカフェーにのみ立籠っていて人生の見物左衛門となり見巧者訳知りとなったゞけでは足りない。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
椿岳の浅草人形というは向島に隠棲してから後、第二博覧会の時、工芸館へ出品した伏見焼のような姉様や七福神の泥人形であって、一個二十五銭の札を附けた数十個が一つ残らず売れてしまった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
今大和の法隆寺村に隠棲してゐる北畠治房|男の狂人染みた眼の色から顎髯の長く胸元に垂れかゝつた恰好を、ある洋画家が甚く賞め立てておいて、「如何です、私に一つ描かせて下さいませんか。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
彼は何よりも先ずシスタンに隠棲しているルスタムを動かす必要を感じた。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
作例 · 標準
公の生活から引退した後、彼は人里離れた山の小屋で隠棲することを選んだ。
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その隠者は何十年も隠棲の生活を送っており、外部との交流はほとんどなかった。
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彼女は都会の喧騒から離れた、静かな隠棲を夢見ていた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
隠棲(いんせい) 実社会を離れ、目立たずに静かな生活を送ること。 隠棲 (歌曲) - フーゴー・ヴォルフ作曲 隠者 日本の文脈に関しては、隠居も参照
出典: 隠棲 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0