隠者
いんじゃ
名詞
標準
hermit
文例 · 用例
ところが先生僕と比較すると初から利口であったねエ、二月ばかりも辛棒していたろうか、或日こんな馬鹿気たことは断然|止うという動議を提出した、その議論は何も自からこんな思をして隠者になる必要はない自然と戦うよりか寧ろ世間と格闘しようじゃアないか、馬鈴薯よりか牛肉の方が滋養分が多いというんだ。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
ところが先生僕と比較すると初から利口であったねエ、二月ばかりも辛棒していたろうか、或日こんな馬鹿気たことは断然止うという動議を提出した、その議論は何も自からこんな思をして隠者になる必要はない自然と戦うよりか寧ろ世間と格闘しようじゃアないか、馬鈴薯よりか牛肉の方が滋養分が多いというんだ。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
緑草直ちに門戸に接するを見、樹林の間よりは青煙|閑かに巻きて空にのぼるを見る、樵夫の住む所、はた隠者の独座して炉に対するところか。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
……称えかたは相応わぬにもせよ、拙な山水画の裡の隠者めいた老人までが、確か自分を知っている。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
――詩はどうかすると隠者のように大都会に住んでいる。
— SKYGGEN 『影』 青空文庫
つまり、この鬼どもは、剣山の隠者とでも称すべき頗る温和な性格の鬼なのである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
しかし、隠者とは言つても、かの竹林の賢者たちのやうに、ありあまる知識をもてあまして、竹林に逃げ込んだといふやうなものでは無くて、この剣山の隠者の心は甚だ愚である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
仙といふ字は山の人と書かれてゐるから、何でもかまはぬ、山の奥に住んでゐる人を仙人と称してよろしいといふ、ひどく簡明の学説を聞いた事があるけれども、かりにその学説に従ふなら、この剣山の隠者たちも、その心いかに愚なりと雖も、仙の尊称を奏呈して然るべきものかも知れない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
その山頂近くの小屋には、数十年も隠者として暮らす老人がいると噂されている。
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現代社会の騒がしさから離れ、隠者のように静かな生活を望む人もいる。
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「子供の頃、絵本で読んだ隠者の知恵に憧れたな。」
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彼は、俗世間との関わりを絶ち、ひっそりと書斎で研究に没頭する隠者のようだった。
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ウィキペディア
隠者(いんじゃ)とは、一般社会との関係を絶ち(隠遁)、生活する人のこと。特にキリスト教や仏教など多くの宗教の宗教者、または宗教的背景をもった隠者が多数知られる。
出典: 隠者 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0