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一葦

いちい
名詞
1
標準
one reed
文例 · 用例
あちらに遠く見える一葦の水はマース河。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
たゞ燕王既に兵を起し戦を開く、巍の言善しと雖も、大河既に決す、一葦の支え難きが如し。
幸田露伴 運命 青空文庫
しかれども実朝の銀杏樹下に斃れ、シエレーの一葦舟中に殺さるが如きは人にして天にあらず、まさに伸びんとする樹を伐りまさに開かんとする花を折る者、文学上の損害いくばくぞ。
正岡子規 病牀譫語 青空文庫
達磨大師が印度から支那へ西暦紀元五百二十年に來たか否か、梁の武帝と問答したか否か、乃至一葦の葉に身を托して、揚子江を渡つて北方支那に向つて赴いたか否か、私どもの問ふところでない。
榊亮三郎 金剛智三藏と將軍米准那 青空文庫
いや、いちいちその研究発表を、いま、ここで、せずともよい。
太宰治 多頭蛇哲学 青空文庫
ごらん下さい、私はいまこうしています、ああしていますと、いちいち説明をつけなければ指一本うごかせず咳ばらい一つできない。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
」 とお爺さんは、猿や兎や山鳩に、いちいち上機嫌で挨拶して林の奧に進み、山櫻の大木の根もとが廣い虚になつてゐるのに潛り込んで、「やあ、これはいい座敷だ。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
一山は約三百億粒だとかいふ話だが、誰もそれをいちいち算へた事も無い。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
作例 · 標準
運命の奔流に、まるで一葦いちい)のように流されていくような心境だった。
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その論文では、湿地帯に自生する「一葦いちい)」が育つ生態系について詳述されている。
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一葦いちい)ほどの微力でも、集まれば大きな力を生むことがある。
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一葦渡江(いちいとこう)」という故事は、達磨大師が一本の葦で長江を渡ったという伝説に由来する。
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2
標準
small boat
作例 · 標準
達磨大師が揚子江を一葦に乗りて渡ったという故事は、禅の世界で今も語り継がれている。
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「この一葦に身を任せて、風の吹くままに漂うのも、また一興ではありませんか」
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蒼茫たる大海原に一葦を放ち、遥か彼方の水平線を目指して果てしない旅に出る。
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岸辺に繋がれた一葦が、静かな湖面に波紋を広げながら、ゆらゆらと所在なげに揺れている。
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3
標準
one person
作例 · 標準
広大な宇宙の摂理を前にすれば、一葦の人間が抱く悩みなど、塵芥にも等しいものだ。
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一葦の身ではございますが、精一杯務めさせていただきます」と、彼は静かに頭を下げた。
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「いかに非力な一葦であっても、その一歩が歴史を動かす端緒となることはあり得るのだ」と、哲学者は説いた。
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組織という巨大な機構に抗い、一葦としての矜持を保ち続けることは容易ではない。
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