慇懃
いんぎん
形容動詞名詞
標準
polite
文例 · 用例
「實際あのひとの慇懃鄭重は、生れつきだつたらしい。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
)――ロダンはそれに對して慇懃な禮状を出したらしい。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『リルケ書翰(ロダン宛)』 青空文庫
たった、ひとりで踊場にあらわれるレデーの香入りの天蓋の下で、僕は曲線のあるウィンクを感じながら、女性の罠と、慇懃な精神のむなさわぎを衝ける。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
私が慇懃に彼女に、 ――お祝いしますよ、アダ。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
室内の浮気な釦穴が、多数の男性によってつくられた鋳型のように、慇懃に籐椅子にもたれていた。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
3 堂島ホテル附近にある、夜間薬品店の売子の売行表と、商業的な饒舌は、女の温度にたいしてひどく慇懃なのだ。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
三十四五の、何處か事業家とでも云つた顏立で、その態度の慇懃な内にも、何となく若若しい心の覇氣が感じられる。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
言つきは慇懃ながら、取附き端のない会釈をする。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
作例 · 標準
彼はどんな相手にも慇懃な態度で接するため、周囲からの評判が良い。
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慇懃な言葉遣いではあったが、その裏には冷たい拒絶が隠されていた。
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彼は慇懃に頭を下げ、会議室を後にした。
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標準
friendship
作例 · 標準
若き日の二人は、深い慇懃で結ばれていたと聞いている。
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長年の慇懃が、彼らの事業を成功へと導いた。
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彼は慇懃を大切にする人物で、一度親しくなると裏切らない。
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