挨拶
あいさつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #2322 · 青空 9557 例
標準
greeting
文例 · 用例
「僕、邪魔はしないからねえ、邪魔はしないからねえ」と、みんなの者に云つたのがその時の挨拶であつた。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
みんなむしろ邪魔されて欲しいくらゐのところへ、この挨拶は、一寸ツカないものであつた。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
「暫くでした」とあんな奴が三田村の肩越しに挨拶した。
— 中原中也 『夏の夜の話』 青空文庫
」――(少し早口になる)「私は自分が向ふへ歩いてゐるのか、自分が向ふから蒼白い顔で歩いて来てるのか分らない時がある――十字路で、みんなの元気な顔、殊には出遇つて互に喜ばしさうな挨拶を交はしてゐる人達をみる時。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
いつも、あれほど禮儀正しく、應接の家人と丁寧な挨拶をする芥川君が、この日に限つて取次ぎの案内も待たず、いきなりづかづかと私の書齋に蹈み込んできた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
」 私の顏を見るとすぐ、挨拶もしない中に芥川君が話しかけた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
私が近づいていって、やあ、と馬場に声をかけたら、菊ちゃんが、あ、と小さく叫んで飛びあがり、ふりむいて私に白い歯を見せて挨拶したが、みるみる豊かな頬をあかくした。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
夜光虫は私たちに一言の挨拶もせず、溶けて崩れるようにへたへたと部屋の隅に寝そべった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
作例 · 標準
新しく代表取締役に就任した彼は、全社員が見守る中、今後の経営ビジョンを織り交ぜた力強い就任の挨拶を述べた。
登校中の小学生たちが、横断歩道で見守り活動をするボランティアの方に『おはようございます』と元気な挨拶を返している。
近所に新しく引っ越してきた家族が、手土産の入った箱を抱えて、一軒一軒丁寧に近隣への引っ越しの挨拶に回っている。
国際会議の冒頭で、開催都市の市長が各国の代表団に向けて、歓迎の意を表す公式な挨拶を英語で行った。
標準
speech (congratulatory or appreciative)
作例 · 標準
新郎の恩師が登壇し、教え子の門出を祝してユーモア溢れる挨拶を述べると、披露宴の会場は温かな笑いと拍手に包まれた。
新社長は就任の挨拶において、市場競争を勝ち抜くための新たな経営戦略と、組織風土の刷新に向けた強い決意を表明した。
葬儀の最後に、喪主が参列者の方々を前にして、故人が生前賜った格別な厚情に対する感謝の挨拶を捧げた。
大会実行委員長による高らかな開会の挨拶をもって、一週間にわたる国際スポーツ大会の幕が正式に切って落とされた。
標準
reply
作例 · 標準
引っ越しの挨拶を兼ねて向かいの部屋を訪ねたが、インターホン越しに「結構です」と断られてしまい、用意していた手土産のタオルだけが手元に残った。
主賓の挨拶を頼まれた恩師は、新郎の学生時代の失敗談を交えながら、会場の笑いを誘う見事なスピーチを披露した。
毎朝、校門の前で生徒会役員たちが並んで挨拶運動を行っているが、威勢よく返事をしてくれる生徒は半分にも満たないのが現状だ。
長年勤めた会社を去る日、特にお世話になった取引先を一軒ずつ自らの足で回り、これまでの厚誼に対する感謝の挨拶を尽くした。
標準
courtesy visit (to offer condolences, say congratulations, pay respect, introduce oneself, etc.)
作例 · 標準
恩師の自宅を年始の挨拶に訪れ、旧年中の感謝を伝えるとともに近況を報告した。
隣の部屋に新しい住民が引っ越してきた際、タオルなどの粗品を手に「これからよろしくお願いします」と挨拶に来た。
記念式典の冒頭で実行委員長が壇上に立ち、集まった来賓や関係者に向けて歓迎の挨拶を述べた。
前任者からの引き継ぎを終えた営業担当者が、新任の挨拶回りのために主要な取引先を一件ずつ訪問している。
標準
revenge
作例 · 標準
昨夜の不意打ちを黙って見過ごすわけにはいかない。奴らの本拠地にきっちり「挨拶」を返しに行くぞ。
プロジェクトを横取りした彼には、横領の証拠を公表するという形で、手痛い「挨拶」をしてやった。
前回の試合で受けた屈辱を晴らすため、今日のピッチでは彼に強烈なタックルを見舞う「挨拶」を済ませるつもりだ。
国境の村を焼かれた報復として、帝都の心臓部に火を放つという苛烈な「挨拶」を敢行した。
標準
a fine thing to say
作例 · 標準
新プロジェクトの決起集会で、リーダーが「我々の技術で業界の常識を塗り替えましょう」と情熱的な挨拶を述べ、メンバー全員の士気を鼓舞した。
散々迷惑をかけておきながら「悪気はなかった」と開き直る彼に対し、友人は「それはまた随分なご挨拶だね」と冷ややかな視線を送った。
試合開始のブザーが鳴る直前、グラウンドに整列した両チームの選手が「お願いします」と大声で挨拶を交わすと、会場の空気が一気に引き締まった。
新しいマンションに入居した際、隣の部屋を訪ねて「隣に越してきた者です」と挨拶をして洗剤のセットを渡すと、向こうの住人も笑顔で迎えてくれた。
標準
dialoging (with another Zen practitioner to ascertain their level of enlightenment)
作例 · 標準
行脚中の僧が、立ち寄った寺の住職に対し、禅機に満ちた挨拶を仕掛けてその悟りの深さを探った。
禅家における挨拶は、日常の何気ない問答を通じて、互いの仏法の領解を厳しく検証する真剣勝負である。
師は弟子の慢心を打ち砕くべく、あえて言葉の端々に鋭い挨拶を忍ばせて、修行の進捗を厳格に吟味した。
二人の高僧が対峙したとき、一言も発せられない沈黙そのものが、法を戦わせる烈烈たる挨拶として機能していた。
標準
relationship (between people)
作例 · 標準
引っ越しの荷解きも終わらないうちに、向こう三軒両隣へ手土産を持って挨拶に回るのが昔からの習わしだ。
就職活動の面接では、部屋に入る際の発声や姿勢といった最初の挨拶だけで、その人の第一印象が決定づけられることもある。
取引先とのトラブルを未然に防ぐためには、用件がなくてもまめに顔を出して挨拶を欠かさないことが肝要だ。
祖父の葬儀には、かつての教え子たちが全国から駆けつけ、棺の中の故人に最後のお別れの挨拶を告げていた。
標準
intervention
作例 · 標準
新会長が就任の挨拶に立ち、組織改革への並々ならぬ決意を表明した。
長年こじれていた遺産相続の争いに、叔父が間に入って挨拶を付けたことで、ようやく解決の兆しが見えた。
異動が決まった営業担当者が、後任を連れて主要な取引先へ挨拶回りに奔走している。
多忙を極める教授は、廊下で学生に呼び止められても挨拶もそこそこに研究室へ消えていった。