宸翰
しんかん
名詞
標準
Imperial letter
文例 · 用例
この時に於て、明治天皇は三條|実美を召されて、徳川家の旧勲を失はざるやうに処置せよ、との有難き宸翰を賜うてゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
当山は勅願の寺院で、三門には勅額をかけ、七重の塔には宸翰金字の経文が蔵めてある。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
自分は又近衞公爵家に藏せられる百四十餘通の孝明天皇の宸翰を拜見したことがある。
— 内藤湖南 『維新史の資料に就て』 青空文庫
其の宸翰は誠に君臣といふが如き嚴めしき態度をとられて居ないで、親戚の長者などに對せられる樣な極めて親密な御扱ひ方であつて、時としては御好な刀劍を需めたいけれども金が無いからとて御無心遊ばされたといふことなども見えて居るが、すべて宸衷を包まれることなく御認めになつたものゝみである。
— 内藤湖南 『維新史の資料に就て』 青空文庫
自分は其の以前から「守護職始末」を讀んで居つたので、會津家に有する宸翰と、これ等の新しき材料とは全く一致するものであることを發見して、當時の事情に關する眞相を知り得たのである。
— 内藤湖南 『維新史の資料に就て』 青空文庫
數年前東山御文庫を整理される時に、私も取調員の一員を汚しましたが、御文庫に後奈良天皇の宸翰で、天文十四年八月二十八日の宣命案がありました、それは伊勢の大神宮に即位後二十年大嘗會を行はせたまふことも出來ないと云ふことを謝せられた宣命であります。
— 内藤湖南 『日本國民の文化的素質』 青空文庫
武田氏は由緒ある家とおぼしく、家に後水尾天皇の宸翰二通、後小松天皇の宸翰一通を蔵してゐたさうである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
櫃の中には後小松帝の宸翰二種と同帝の供御に用ゐられた鶴亀の文ある土器とが蔵してあつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
博物館には、天皇の宸翰が貴重な資料として展示されている。
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その宸翰には、当時の政治情勢が記されていた。
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歴史学者は、宸翰から多くの情報を読み取った。
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ウィキペディア
宸翰(しんかん)は、天皇自筆の文書のこと。宸筆(しんぴつ)、親翰(しんかん)ともいう。鎌倉時代以降、室町時代までの宸翰の書風を特に宸翰様と呼ぶ。中世以前の天皇の真跡で現存するものは数が少なく、国宝や重要文化財に指定されているものが多い。
出典: 宸翰 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0