残滓
ざんし異読 ざんさい
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #33426 · 青空 82 例
標準
remains
文例 · 用例
これらは多くの場合直ちに訂正されるからできあがったものには痕跡を現わさないはずであるが、それでも時には見のがされた残滓らしいものが古人の連句にもしばしば見いだされる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
」と笑う、茶色な前歯、金の入歯と入乱れて、窪んだ頬に白粉の残滓。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
しかもけっして既成の疲れた宗教や、道徳の残滓を、色あせた仮面によって純真な心意の所有者たちに欺き与えんとするものではない。
— 宮沢賢治 『『注文の多い料理店』新刊案内』 青空文庫
東京にあるものは、根柢の浅い外来の文化と、たかだか三百年来の江戸趣味の残滓に過ぎない。
— 織田作之助 『東京文壇に与う』 青空文庫
経験とは要するに私の生活の残滓である。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
親の脛をかじりつつ、同年輩の青年が既に職業戦線に活躍しある間、学問を為し得る青年は一旦緩急ある際一般青年に比し遥かに大なる奉公の実を挙ぐるため武道教練に精進すべきは当然であり、国防国家の今日、旧時代の残滓とも見るべきかくの如き特権は速やかに撤廃すべきである。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
「金色夜叉」は一世を風靡したが、硯友社の戯作者的残滓に堪え得なかった北村透谷は、初めて日本文学の上にヒューマニティの提唱をもって立ち現れた。
— 宮本百合子 『文学における今日の日本的なるもの』 青空文庫
由来一つの大衆的な運動というものが、真の精鋭のみの小団結ではなく、そのものの周囲に幅広く種々雑多の人間を引きつれて、塵埃も残滓もそれぞれの時代の歴史性に従って残しつつ更に大きなプラスを持って積極的な進歩のための役割を果すものである。
— ――文芸時評―― 『ヒューマニズムへの道』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、過去の栄光の残滓にしがみついて生きていた。
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廃墟となった工場には、かつての繁栄の残滓が寂しく漂っていた。
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「この部屋、昔の住人の残滓がいくつか残ってるね。」
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