顔つき
かおつき
名詞頻度ランク #15410 · 青空 3311 例
標準
(outward) looks
文例 · 用例
二、三ヶ月程たって後息子の顔が店に見えぬようになって、店の塵を払う亭主は前よりも忙がしげに見えたが、それでもいつも同じような柔和な顔つきで、この男のみは裏木戸に落つる梧葉の秋も知らぬようであった。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
あの山は眠ったことがないから、醒めたこともないというような、澄した顔つきをしている、私たちとの距離は、いよいよ遠くなった、その間を煙のように、眼先を霧が立って、右へ往きそうになったり、左へ思い出して、転がったりしている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
というよりも芥を永く溜めてはおけない流水のように、新鮮で晴やかな顔がすぐ後から生れ出て晴やかな顔つきになる。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
少年はなぜこれが早く判らなかったのだろうという顔つきをして、嬉しそうに箸を取り上げる。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
しかし少年の一点の僻みも屈託もない顔つきと行雲流水のような行動とは人々の心に何か気分を転換させ、生活に張気を起させる容易なものがあったらしい。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
こりゃ偉いわねえ」「おら貰うべえ」四郎は得意な顔つきをした。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
「小さいときから、打ったり叩かれたりして踊りで鍛えられたお蔭だよ」 だが、彼女はその幼年時代の苦労を思い起して、暗澹とした顔つきになった。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
それを政夫さん隔てるの嫌になったろうのと云うんだもの、私はほんとにつまらない……」 民子は泣き出しそうな顔つきで僕の顔をじいッと視ている。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
作例 · 標準
試合に負けてしまい、監督は悔しそうな顔つきで選手たちを見ていた。
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彼は話しかける前から、怒ったような顔つきをしていた。
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赤ちゃんは寝顔が穏やかで、幸せそうな顔つきだった。
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厳しい訓練を終えた兵士たちの顔つきは、以前とは見違えるほど頼もしくなっていた。
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