丁香
ちょうこう
名詞
標準
clove (Syzygium aromaticum)
文例 · 用例
その作り方は、土龍、井守、蝮蛇の血に、天鼠、百足、白檀、丁香、水銀郎の細末をまぜて……」 そんな陰謀があるとは、知らぬが仏の奈良の都へ、一足飛びに飛んだ佐助は、その夜は大仏殿の大毘盧遮那仏の掌の上で夜を明かした。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
そう思って見れば、これ等の瑞々しい紫丁香花色の花弁の上には敏感に、微に、遠い雲の流れがてりはえているようではないか。
— ――ふるき市街の回想―― 『小景』 青空文庫
人の家の石垣越しなどに紫や白に密集って咲く丁香花もさかりの時に成って来た。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
が空はやがて柔かな紫丁香色になる。
— 原民喜 『冬日記』 青空文庫
この袋小路にははいって来る人もないので、名も知らぬ野生の灌木の叢や、ちょうどその季節に美しい花をつける紫丁香花やが、一面にはびこり繁っている。
— КРАСНЫЙ ЦВЕТОК 『紅い花』 青空文庫
その宋時の古文を包容してゐることは、丁香散を載するを以て知られる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
丁香散は朱肱が活人書に、扁鵲中蔵経を引いて載せ、周孫等はこれを載せない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
そこには、紫丁香花や黄いろい針金雀児の株を植えこんだ、イギリス風の花壇が二つ三つ散在し、五六本の白樺がそこここに小さい木立となって、細かい葉をつけた疎らな木梢をもたげている。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
作例 · 標準
このカレーには、香りの良い丁香が隠し味として使われている。
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丁香は、その独特の香りと風味から、料理やお菓子の材料として広く利用される。
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「このお茶、スパイシーな香りがするけど、もしかして丁香が入ってる?」
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