丁子
ちょうじ異読 チョウジ
名詞
標準
clove (Syzygium aromaticum)
文例 · 用例
芯の先には大きな丁子ができて、もぐさのように燃えていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
ぶすぶすと臭い香いを立てて燃える丁子の紅い火だけを残して灯は消えてしまった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
煙ったい暗黒の中に丁子だけがかっちりと燃え残っていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
」十四「中には諺にも申します、一口|茄子に食てやるは可惜もの、勿体ないと、神棚へ上げて燈明の燈心を殖しまして、ほほう、茄子ほどな丁子が立った、と大層縁起がっていたのもありまするそうでござりますが、さあ、それが大地震の前兆だとなると、不気味千万。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
十一 この古行燈が、仇も情も、赤くこぼれた丁子のごとく、煤の中に色を籠めて消えずにいて、それが、針の穴を通して、不意に口を利いたような女の声には、松崎もぎょっとした。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
黒斜子に丁子巴の三つ紋の羽織、紺の無地献上博多の帯腰すっきりと、片手を懐に、裄短な袖を投げた風采は、丈高く痩せぎすな肌に粋である。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
外へ、その人数を吐出したので、風が透いて、すっきり透明になって、行儀よく乗合の膝だけは揃いながら、思い思いに捻向いて、硝子戸から覗く中に、片足膝の上へ投げて、丁子巴の羽織の袖を組合わせて、茶のその中折を額深く、ふらふら坐眠りをしていたらしい人物は、酒井俊蔵であった。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
隔ては一重で、つい目の前の、丁子巴の紋を見ると、莞爾々々と笑いかけて、黙って引込むと、またばたばたばた。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
料理に丁子の香りを添えると、風味が豊かになる。
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丁子は、その独特な香りと効能から、古くから香辛料や漢方薬として利用されてきた。
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彼女は、ホットワインに丁子とシナモンを加えて煮込んだ。
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