千尋
せんじん異読 ちひろ
名詞多音語頻度ランク #16904 · 青空 111 例
標準
great depth
文例 · 用例
まだやつと水深千尋ぢやないか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
翁は布団翻のけ、つと起ちあがりて、紀州よ我子よと呼びし時、目眩みてそのまま布団の上に倒れつ、千尋の底に落入りて波わが頭上に砕けしように覚えぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
沖の方の本当の千尋の浪は、岸にいる人の眼には付きません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
印度洋とて千尋の水深ばかりではない、斯く立浪の騷いで居るのは、確に其邊に大暗礁の横つて居るとか、今しも我が弦月丸の進航しつゝある航路の底は一面の大海礁で蔽はれて居るのであらう。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
泡立つ波、逆卷く潮、一時は狂瀾千尋の底に卷込まれたが、稍暫して再び海面に浮上つた時は黒暗々たる波上には六千四百|噸の弦月丸は影も形もなく、其處此處には救助を求むる聲たえ/″\に聽ゆるのみ、私は幸に浮標を失はで、日出雄少年をば右手にシカと抱いて居つた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
瞻むれば一|隻の海賊船は轟然たる響諸共に、船底微塵に碎け、潮煙飛んで千尋の波底に沈み去つた、つゞいて起る大紛擾、一艘は船尾逆立ち船頭沈んで、惡魔印の海賊旗は、二度、三度、浪を叩くよと見る間に影も形も。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
――紫玉は、中高な顔に、深く月影に透かして差覗いて、千尋の淵の水底に、いま落ちた玉の緑に似た、門と柱と、欄干と、あれ、森の梢の白鷺の影さえ宿る、櫓と、窓と、楼と、美しい住家を視た。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
軽蔑の影にも似て、それとも違い、世の中を海にたとえると、その海の千尋の深さの箇所に、そんな奇妙な影がたゆとうていそうで、何か、おとなの生活の奥底をチラと覗かせたような笑いでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
作例 · 標準
マリアナ海溝は、千尋の底知れぬ場所だ。
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海の神秘は、その千尋の深みに横たわっている。
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ダイバーたちは古代の難破船を探して、千尋の深淵を探検した。
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標準
great height
作例 · 標準
その古代の木々は、千尋の高さに達していた。
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山の頂上から、景色は何マイルも広がり、千尋の眺めだった。
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その建物のファサードは、空に向かって千尋もそびえ立っていた。
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