奈落
ならく
名詞頻度ランク #34529 · 青空 379 例
標準
Naraka
文例 · 用例
身の毛もよだつ無間奈落だ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
同じ団体にはいってヘッベルの劇場の楽屋見学をしたときは、奈落へ入り込んでモーターで廻わす廻り舞台を下から仰いだり、風の音を出す器械を操縦させてもらったりした。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
幕間になると彼女は放蕩親爺の好色眼と若い男たちの漫然とした不可解な顔と、理智的な侮蔑のなかをクジャクのように満開して、奈落から通ずる楽屋へ座頭のヤマジ・マツノスケを訪ねた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
奈落から拍子木がさえた音をたてた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
その感情は喉を詰らせるようになって来、身体からは平衝の感じがだんだん失われて来、もしそんな状態が長く続けば、そのある極点から、自分の身体は奈落のようなもののなかへ落ちてゆくのではないかと思われる。
— 梶井基次郎 『蒼穹』 青空文庫
十万億土、奈落の底まで私は落ちた。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
もし、この便りをさえ失った後は、全く忘却の中に悪魔や鬼神の擒となり、無際限の奈落の底に引きずり込まれて行っても、それを何によって感覚したらよいであろうか。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
…… 此の船中に話したがね、船頭はじめ――白癡め、婦に誘はれて、駈落の眞似がしたいのか――で、船は人ぐるみ、然うして奈落へ逆に落込んだんです。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
作例 · 標準
悪行を重ねた者は、死後に奈落に落ちて永劫の苦しみを受けるという。
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古い壁画には、奈落で鬼に苛まれる亡者たちの姿が恐ろしく描かれていた。
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地獄の底、奈落の闇は、一筋の光も届かない絶望の世界だ。
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標準
very bottom
作例 · 標準
投資に失敗し、彼は一夜にして栄光の座から転落の奈落へと突き落とされた。
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期待していた新薬の開発が中止になり、研究所全体が落胆の奈落に沈んだ。
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暗い階段を踏み外し、奈落の底へ吸い込まれるような感覚に陥った。
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標準
trap room (of a theatre)
作例 · 標準
歌舞伎の舞台の下には奈落と呼ばれる空間があり、せり上げなどの仕掛けがある。
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舞台装置の点検のため、案内されて初めて劇場の奈落に足を踏み入れた。
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奈落の薄暗い通路を通って、役者たちは舞台の裏側へと移動する。
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