戦塵
せんじん
名詞
標準
battle dust
文例 · 用例
その辺でもどうかすると、ひどく戦塵に汚れ窶れた傷病兵の出迎えがあり、乗客の目を傷ましめたが、均平もこの民族の発展的な戦争を考えるごとに、まず兵士の身のうえを考える方なので、それらの人たちを見ると、つい感傷的にならないわけに行かず、おのずと頭が下がるのであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
十六歳の時から桶狭間合戦の二十七歳までは席の安まる間もなく戦塵をあびて、自らの地盤を確保するに余念がなかった。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
人馬を急がせて古鳴海の手前の街道まで来ると、戦塵にまみれた飛脚の兵に出会った。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
秀吉も此の言を嘉納し、ここに小田原は戦塵の中にあって歓楽場に変ったのである。
— 菊池寛 『小田原陣』 青空文庫
その上、応仁の乱が十一年も続き、京都は戦塵の巷となつて、将軍の威令が地に落ちたのだから、天下は分崩して、実力ある者が各地に割拠する戦国の世となることは、当然の帰結であつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
日本橋の釘店にある葉子の家には七八人の若い従軍記者がまだ戦塵の抜けきらないようなふうをして集まって来た。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
中でもタイムスと「W」日報は「W」大のFWの全身像を、その傍らに併載して、「無保険の選手、日本人、H・大津の当日の奮戦振りは恰も満洲の戦塵に全く自己を忘れて戦ひ抜いてゐる日本兵士の大和魂を目のあたりに見る慨があつた。
— 牧野信一 『サクラの花びら』 青空文庫
それがさいきん「戦塵の旅」という題で、ソヴェト同盟旅行の部分だけ翻訳出版された。
— 宮本百合子 『明日の知性』 青空文庫
作例 · 標準
突撃する騎兵が巻き上げた戦塵で空気が重くなっていた。
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激しい戦闘の後、地面は戦塵で覆われていた。
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戦塵にまみれた兵士たちは、最前線から疲れて行進して戻った。
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