千尋の谷
せんじんのたに
表現名詞
標準
bottomless ravine
文例 · 用例
民子をのせて出た雪車は、路を辷つて、十三|谷といふ難所を、大切な客ばかりを千尋の谷底へ振り落した、雪ゆゑ怪我はなかつたが、落込んだのは炭燒の小屋の中。
— 泉鏡花 『雪の翼』 青空文庫
また山を越えると、踏まえた石が一つ揺げば、千尋の谷底に落ちるような、あぶない岨道もある。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
というのはその断崖の山の半腹から道がその絶壁の谷へと流れていて、それを我々は攀じているのですから、ひょっと踏みはずせば、千尋の谷底へ身体は落ちて粉微塵となるわけです。
— 栃の木で老猿を彫ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
千尋の谷の底深く流るゝ川のみなもとはいづく幾重の嶺の雲玉ちる早瀬浪の音都の塵に遠ければ耳を洗はむ人も無く。
— 土井晩翠 『天地有情』 青空文庫
作例 · 標準
冒険家は、千尋の谷と思われる、計り知れない深さの場所を見つめた。
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千尋の谷を渡るには、大胆な工学的偉業が必要だった。
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伝説では、迷える魂が宿ると言われる千尋の谷について語られていた。
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