浮生
ふせい
名詞
標準
transient life
文例 · 用例
夫人間ノ浮生ナル相ヲツラツラ觀ズルニ、オホヨソハカナキモノハ、コノ世ノ始中終マボロシノゴトクナル一期ナリ、――てれくさくて讀まれるものか。
— 太宰治 『陰火』 青空文庫
池に臨みて靜かに茶を飮みつゝ、老翁の昔語りを聞き、浮生半日の閑ならねど、暫し浮世の外にある心地せり。
— 大町桂月 『鹿島詣』 青空文庫
うす絹のヴオアルのやうな、この不思議な力で引き寄せらるゝ浮生物は、そこを棲み家として、さまよひ歩るく浮浪者の宵々立ち返つて來るやうに、浮動の生活に疲れた時は、この懷に泊りを求めて來る。
— 吉江喬松 『山岳美觀』 青空文庫
寒い霰がばら/\と板戸や廂を叩き、半里許り距離の隔つてゐる海の潮鳴が遙かに物哀しげに音づれる其夜、千登世は死人の體に抱きついて一夜を泣き明したことを繰返しては、人間の浮生の相を哀しみ、生死のことわりを諦めかねた。
— 嘉村礒多 『業苦』 青空文庫
浮生半日の閑を得ば、こゝに來りて、優遊せむかな。
— 大町桂月 『冬の榛名山』 青空文庫
浮生六記 沈復(岩波文庫) これは沈の自叙伝。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
第一、その粘土のところはせまくて、みんながはいれなかったし、それに大へんつるつるすべる傾斜になっていたものだから、下の方の四、五人などは上の人につかまるようにして、やっと川へすべり落ちるのをふせいでいた。
— 宮沢賢治 『さいかち淵』 青空文庫
第一、その粘土のところはせまくて、みんながはいれなかったのに、それにたいへんつるつるすべる坂になっていましたから、下のほうの四五人などは上の人につかまるようにして、やっと川へすべり落ちるのをふせいでいたのでした。
— 宮沢賢治 『風の又三郎』 青空文庫
作例 · 標準
彼は栄華を極めたが、その晩年は浮生のはかなさを感じさせるものだった。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
「浮生は夢のごとし」とは、古くから言われる言葉だ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
桜の花がはかなく散るのを見て、彼は自らの浮生を思った。
幻辭AI · gemini-2.5-pro