賦性
ふせい
名詞
標準
nature
文例 · 用例
賦性が自らっているのであるといった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
賦性豪邁なる柏軒は福山に奉職することを欲せず、兄も亦これを弟に強ふることを欲せなかつたのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
洲は身の丈低く、容貌醜く、其賦性も遅鈍であつたので、此時に至るまで名を問ふものもなかつたのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
同じ人でも賦性と、年齢と、境遇と、教育とに由って刻刻に生活の状態が変化する。
— 与謝野晶子 『母性偏重を排す』 青空文庫
衰病ニ由ルトイヘドモマタ賦性ノ然ラシムル所。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
誠実というのは、知力や美貌と同じくらいめったにない賦性で、万人にそれを要求するのは無理であるということを、彼はまだ知らなかった。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
第一、その粘土のところはせまくて、みんながはいれなかったし、それに大へんつるつるすべる傾斜になっていたものだから、下の方の四、五人などは上の人につかまるようにして、やっと川へすべり落ちるのをふせいでいた。
— 宮沢賢治 『さいかち淵』 青空文庫
第一、その粘土のところはせまくて、みんながはいれなかったのに、それにたいへんつるつるすべる坂になっていましたから、下のほうの四五人などは上の人につかまるようにして、やっと川へすべり落ちるのをふせいでいたのでした。
— 宮沢賢治 『風の又三郎』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の明るく社交的な性格は、生まれながらの賦性のものだろう。
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彼は指導者としての優れた賦性を持っている。
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人は誰しも、天から与えられた何らかの賦性を持っていると言われる。
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