童男
おぐな異読 どうなん
名詞
標準
little boy
文例 · 用例
と厚い童男のやうな唇にいくらか微笑をふくんでいひ出した程度の醉ひの状態が一番、この大詩人の詩的面目の躍如たる表現に適してゐることを私には斷言出來ます。
— 岡本かの子 『狂童女の戀』 青空文庫
西原氏は、嫌味のないさつぱりした調子で、あの坂でつくつた自作の童謠を口ずさみ、しみじみと愉快氣に童男型でありながらまた大人風をも備へた大兵の體を振つた。
— 岡本かの子 『狂童女の戀』 青空文庫
一ツ目小僧の童男童女。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
少しおくれて、童男と童女と、ならびに、目一つの怪しきが、唐輪と切禿にて、前なるは錦の袋に鏡を捧げ、後なるは階を馳せ下り、巫女の手より梭を取り受け、やがて、欄干擬宝珠の左右に控う。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
」 と見れば貧民の童男、童女、多人|数老婦人の身辺にありて、物珍しげに天窓より爪先までじろりじろり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
生徒といえば、あの納壺の熊の毛皮の傍にいた赤毛の大目玉の女の子や、アイヌ式の、または劉生式の童男童女どもだろうと思うと、それもあわれであった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
「おれは、大和の日代の宮に天下を治めておいでになる、大帯日子天皇の皇子、名は倭童男王という者だ。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
おほよそ聖誕日と新年との間には、「サンタ、マリア、アラチエリ」の寺なる基督の像のみまへにて、童男童女の説教あること、年ごとの例なるが、我はことし其一人に當りたるなり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
作例 · 標準
例句