幽静
ゆうせい
形容動詞
標準
profoundly quiet
文例 · 用例
一鳥の鳴き声で山がさらに幽静になるという昔の東洋詩人の発見した事が映画家によって新たにもう一度発見され応用されるようになった。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
二十四にもなって高島田に厚化粧でもあるまい」 かくて白糸は水を聴き、月を望み、夜色の幽静を賞して、ようやく橋の半ばを過ぎぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
されども渠は危うかりしとも思わず、昼の暑さに引き替えて、涼しき真夜中の幽静なるを喜びつつ、福井の金主が待てる旅宿に赴かんとて、そこまで来たりけるに、ばらばらと小蔭より躍り出ずる人数あり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
菩提樹下と訳するときは、幽静なる境なるべく思わるれど、この大道|髪のごときウンテル・デン・リンデンに来て両辺なる石だたみの人道を行く隊々の士女を見よ。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
畠を作ったり、鶏を飼ったりした八年間の田園生活、奈何にそれが原の身にとって、閑散で、幽静で、楽しかったろう。
— 島崎藤村 『並木』 青空文庫
向うから坊さんが一人、ひょろりと出てくるといったような風情は、なんともいえない幽静な趣きでした。
— 上村松園 『女の話・花の話』 青空文庫
菩提樹下と訳するときは、幽静なる境なるべく思はるれど、この大道|髪の如きウンテル、デン、リンデンに来て両辺なる石だゝみの人道を行く隊々の士女を見よ。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
堂内はゴシツク式建築の大寺院の例に漏れず薄暗い中に現世と掛離れた幽静を感ぜしめ、幾つかの窓の瑠璃の地に五|色を彩つた色|硝子が天国を覗く様に気高く美しい。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
作例 · 標準
深夜の図書館は、幽静な空気に包まれていた。
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幽静な森の中で、鳥の声だけが響いていた。
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古都の寺院は、いつ訪れても幽静で心が落ち着く。
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