清雅
せいが
形容動詞名詞
標準
graceful
文例 · 用例
あ、この幽艶清雅な境へ、凄まじい闖入者!
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
然りと雖も相互に於ける身分の貴賤、貧富の隔壁を超越仕り真に朋友としての交誼を親密ならしめ、しかも起居の礼を失わず談話の節を紊さず、質素を旨とし驕奢を排し、飲食もまた度に適して主客共に清雅の和楽を尽すものは、じつに茶道に如くはなかるべしと被存候。
— 太宰治 『不審庵』 青空文庫
けれどもこんな心細い腕前で「主客共に清雅の和楽を尽さん」と計るのも極めて無鉄砲な話であると思った。
— 太宰治 『不審庵』 青空文庫
菊版で、ワツトマンの純白な紙に、富岡鐵齋翁の金字塔といふ字を金箔で捺した清雅な裝幀でしたが、高安氏に會ふと、尾崎氏は同じやうにこの本の裝幀をほめ、『私もこんなにして本を出してみたい。
— 薄田泣菫 『詩集の後に』 青空文庫
それには清雅な氣品を備へた宮内先生も、流石に弱られて、ある日のこと、『どうも學生の足が遠くて困るから、一つ英漢數教授といふことに、看板を塗り替へようと思ふ。
— 薄田泣菫 『詩集の後に』 青空文庫
然るに当時半井|大和守成美は献ずることを肯ぜず、その子|修理大夫清雅もまた献ぜず、遂に清雅の子出雲守|広明に至った。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
南朝の書風はすべて婉麗清雅で、北朝は概して痩硬古樸、各に腐心するに比しては、一體に及ばざること遠しといはねばならぬ。
— 桑原隲蔵 『晉室の南渡と南方の開發』 青空文庫
書画骨董と称する古美術品の優秀清雅と、それを愛好するとか称する現代紳士富豪の思想及生活とを比較すれば、誰れか唖然たらざるを得んや。
— 永井荷風 『妾宅』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が生け終えた花は、周囲の空気を一変させるような清雅な趣があった。
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山あいに建つその古寺は、清雅な佇まいで訪れる人々を静かに迎えてくれる。
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清雅な調べを奏でる琴の音が、月夜の庭に静かに響き渡った。
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